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「AI医療」が夢でも未来でもなく“まさか”の現実に:医療現場で活躍する「AI」の役割【第1回】
AI技術が普及する先は企業だけではない。IT活用が進む医療機関でも、現実的な選択肢としてAI技術の活用が広がりはじめている。背景には医療を取り巻く“ある変化”があった。
現代医療にはITが広く浸透している。ITを医療から切り離して考えることは、もはやできない。医療機関はこれまで、医療の質向上とヒューマンエラー最小化を目指してITを活用してきた。その取り組みの最前線は人工知能(AI)技術だ。
こうして「AI医療」が“当たり前の現実”に
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医療の全てのプロセスに、AI技術が活用できるわけではない。それでも医療機関において、AI技術を活用する機会は劇的に拡大しつつある。
専門家の中には「ITを利用する医療行為」を「遠隔医療」だと見なす人がいる。両者は厳密には異なるものの、遠隔医療を具現化する上で、ITが重要な役割を果たすことは間違いない。こうしたITの具体的な選択肢として、AI技術を採用する動きがあるのだ。
「遠隔医療やそれに関連する医療行為が拡大するにつれて、患者とのタッチポイント(接点)にAI技術を生かせる機会が拡大している」。アリゾナ大学(University of Arizona)のエリザベス・クルピンスキ氏はこう語る。クルピンスキ氏は、同校が提供する遠隔医療の教育カリキュラム「Arizona Telemedicine Program」で、評価担当アソシエイトディレクターを務める。
次回は、臨床医療で活躍するAI技術の具体例を紹介する。
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