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ランサムウェア対策に使える「Activity Monitor」の2つのモードは何が違う?エンドポイントで動くサンドボックス【後編】

セキュリティベンダーのWith Secureが開発した「Activity Monitor」は2つのモードを使い分けることができる。同社によれば、ロールバック機能はランサムウェア対策以外にも応用できる見込みがある。

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 セキュリティベンダーのWithSecureが開発したセキュリティ機能「Activity Monitor」は、システムとデータのバックアップを作成し、セッション(接続の単位)を監視しながらプログラムを実行できるようにする。有害な可能性のある変更があった場合は、プログラムを実行する前の状態に戻すことができる。同機能はエンドユーザーや管理者が利用しやすいように2つのモードを備えている。

メリットに応じてロールバック機能を使い分け

 Activity Monitorには、「レポート」と「ノーマル」の2つのモードがある。レポートモードは、ランサムウェアが実行されると管理者に通知するが、システムやデータを元の状態に戻すロールバック機能を自動的には実行しない。これは、システムに対する正当な変更が誤ってロールバックされるのを防ぐための措置だ。

 ノーマルモードは、暗号化されたデータを自動的に元に戻し、管理者に2つの通知を届ける。1つはランサムウェアの実行があったこと、もう一つはシステムが以前の状態に正常に復元されたことを示す通知だ。

 Activity Monitorのロールバック機能は、ランサムウェアの感染防止だけでなく、広くセキュリティ対策に応用可能だという。「この機能を新しいアプリケーションや仕組みに応用することで、ユーザー企業にとってより優れた、より効率的な防御方法が可能になることを期待している」。WithSecureのインテリジェンス部門のバイスプレジデントであるパオロ・パルンボ氏はそう述べる。

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