「プライベート5G」(ローカル5G)の約半数を占めるのは“あの業界”:転換期を迎えた「5G」【中編】
世界的に5Gの導入が拡大する中、どの業界が「プライベート5G」をけん引しているのか。ネットワーク関連製品ベンダーによる調査結果を紹介する。
ネットワーク関連製品ベンダーViavi Solutionsは2023年4月、「5G」(第5世代移動通信システム)に関する年次報告書「The state of 5G」を公開した。報告書では、2023年初頭以降、5Gをプライベートネットワークで利用する「プライベート5G」(ローカル5Gに相当)の展開をリードする業界が明らかになった。
「プライベート5G」をけん引する“あの業界”とは
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プライベート5Gの導入をリードする業界として台頭したのは製造業で、2023年4月時点で公表されている導入数の約半数を占めた。その後には、流通業界、教育業界、輸送業界、スポーツ業界、公共事業、鉱業界などの業界が続いた。
Viavi Solutionsは、「こうした業界においては、高速な接続性が業務環境にもたらされていなかった場合がある」と指摘する。同時にこれらの業界は、「モノのインターネット」(IoT)によるアプリケーション活用が進んでいる業界でもあり、「スマートファクトリー」や「スマートシティー」などの議論も盛んだ。この結果、これらの業界が自然にプライベート5Gの導入をけん引する様子が浮かび上がった。
「プライベート5GとIoTの密接な関係性と、この組み合わせによるビジネスチャンスは、通信事業者も目を付けている」とViavi Solutionsは補足する。
後編は、これからの5G市場において、どの技術に注目が集まるのかについて紹介する。
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