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終末論より語るべき「AIって何だ」問題 “善良なる市民”はどう受け止める?人間とAIの共存には何が必要なのか【第3回】

AIがもたらすメリットがリスクを確実に上回るようにするには、AIの規制に関する世界的な議論が必要だ。その議論について、人間はこれから具体的に何を考えるべきなのか。

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人工知能 | データ | データ分析


 世界中で人工知能(AI)技術の活用が広がっている。さらなる利用推進に向けて、AI技術の活用に関する方針策定や、利用範囲の検討などの議論が急務だ。「AIが人類に危機をもたらすのではないか」といった終末論を語っている段階ではない。

AIに対する「市民の正しい姿勢」とは

 各国政府はAI規制に関する議論に参加する姿勢を見せている。英国政府は2023年秋に、AI規制に関する初のグローバルサミットを主催する。こうした議論を進めるに当たり、英国は「責任あるAI開発」(公平性や透明性、安全性の確保を考慮したAI開発)に関わる市民の育成にも焦点を当てている。AI技術の今後の方向性や活用の仕方は、市民に掛かっていると言って過言ではないからだ。

 「AIが人類存亡の危機をもたらすのではないか」という終末論的な意見は、AI規制に関する議論が世界規模で進むことで減るだろう。人類は新たな産業革命に直面しており、AI技術の進化が人類にとっての不安要素を生み出す可能性はある。だが今後訪れる変化を、「安全かつ有益な方法でAI技術を社会生活に取り込む第一歩」として歓迎する必要がある。議論の目的は恐怖を喚起することではなく、AI技術のリスクを見極め、適切に監視する方法を模索することだ。


 第4回は、AI技術の使い手が忘れてはならないことを紹介する。

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