マルウェア対策の“特効薬”になる「AIセキュリティツール」の4つの効果:マルウェア対策としてのAI【第3回】
マルウェア対策には、AI技術を組み込んだセキュリティツールが効果的だ。マルウェア攻撃を防ぐ上で、具体的にどのように役立つのかを4つの観点から解説する。
マルウェア対策には、人工知能(AI)技術を組み込んだセキュリティツールの活用が有効だ。マルウェア対策において、具体的にどのような効果を発揮するのか。
「AI」でマルウェアをどう防ぐのか
AI技術を組み込んだセキュリティツールによって得られる可能性のある“4つの効果”は、以下の通りだ。
効果1.検出精度の向上
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機械学習(ML)のアルゴリズムを用いて膨大な量のデータを分析することは、人による検出が困難もしくは不可能なパターンの特定に有用だ。これはマルウェア攻撃の検出精度向上につながる。機械学習のアルゴリズムは、最新のデータを基に学習を続けてアルゴリズムを調整する。これによって最新の脅威に対処できる他、時間の経過とともにマルウェアの検出精度を高めることが可能だ。
効果2.脅威のリアルタイム検出
AI技術を搭載したセキュリティツールは、リアルタイムで脅威を検出する際に役立つ。攻撃者は短時間の間にマルウェア攻撃を仕掛ける可能性があるため、損害を抑えるには即時の対処が必要だ。そのため脅威のリアルタイム検出が重要となる。
効果3.マルウェア対処の自動化
機械学習を搭載するマルウェア検出ツールは、脅威への自動対処を可能にする。マルウェアの検出後、例えば以下を自動で実行可能だ。
- 感染したシステムの隔離
- 特定IPアドレスからの通信のブロック
- マルウェアの拡散防止
効果4.誤検知の低減
機械学習のアルゴリズムを用いることで、誤検知の数を減らすことができる。誤検知は、セキュリティツールが正当なアクティビティーを誤って脅威と判断することを指す。セキュリティ担当者は誤検知によって不必要な混乱を抱え、より重要な問題に時間や人手を割り振れなくなる可能性がある。
第4回は、AI技術を用いてマルウェア検出の精度を高める方法について紹介する。
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