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アジャイル型開発の「カンバン」には“あれ”がない? スクラムとの主な違い:スクラムとカンバンの違い【第2回】
「カンバン」はアジャイル型開発を実現する開発手法だ。根幹にある考え方や進め方は「スクラム」とどう違うのか。スクラムにあってカンバンにないものとは。
「アジャイル」型開発は、小規模な変更を短期間のうちに繰り返すシステム開発手法だ。主な開発手法である「スクラム」と「カンバン」は何が違うのか。カンバンの主な特徴を紹介する。
「スクラム」にあって「カンバン」にないもの
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連載:スクラムとカンバンの違い
さまざまな開発手法
カンバンはスクラムとは異なり、スプリントを実施しない。具体的には、スプリントで実行する以下の行程が存在しない。
- スプリントプランニング
- スプリント開始前に、スプリントで取り組むべき作業を設定する段階。
- スプリントバックログ
- スプリント中に実装すべき機能のリスト。
- スプリントゴール
- スプリント中に達成すべき目標。
- スプリントレビュー
- スプリント中の成果をステークホルダーにデモンストレーションし、フィードバックをもらうこと。
- スプリントレトロスペクティブ
- 次回のスプリントを改善するための振り返り。
これらの項目は全てスクラムでは必須だが、カンバンにはそれに相当する成果物やイベントがない。「カンバンは作業を可視化し、WIP(進行中の作業)など作業フローで扱うアイテムを積極的に管理し、継続的に作業フローを改善する。スクラムとは少し異なるものだ」。スクラムに関する教材を提供するWebサイト「Scrum.org」のCEOデーブ・ウエスト氏はそう話す。
カンバンは以下の項目を重視する。
- 開発体制においてどのように一連の作業を進めればよいのか
- WIPをどのように最小化すればよいのか
- 開発する機能の価値をどう最大化すればよいのか
- ソフトウェアの継続的デリバリーをどう可視化すればよいのか
次回は、カンバンの基礎を解説する。
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