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ロマンス詐欺でほれても“負け”じゃない 仮想通貨を守るための5カ条:DeFiを悪用する「豚の食肉解体」詐欺【後編】
研究者チームが、恋愛詐欺を使って仮想通貨をだまし取る攻撃手法を観測した。人の心理を操る「ソーシャルエンジニアリング」や、仕組みが複雑な仮想通貨を用いた詐欺の被害者にならないためには、何をすべきか。
セキュリティベンダーSophosの調査チームSophos X-Opsは、「豚の食肉解体」(Pig Butchering、中国語名:殺猪盤)詐欺という恋愛詐欺を用いるグループの動向を調査した。その調査内容によると豚の食肉解体詐欺は、従来の恋愛を装ったソーシャルエンジニアリング(人の心理を巧みに操って意図通りの行動をさせること)と、不正な暗号資産(仮想通貨)取引を組み合わるようになった。これにより標的から金銭を巻き上げているという。こうした詐欺被害に遭った場合や、詐欺だと考えられる行為に関わっている場合は、どのような対処を取ればよいのか。
詐欺に遭っても仮想通貨を守るための5カ条
豚の食肉解体詐欺の被害に遭っており、不正な流動性プールを使用している可能性がある人は、以下の対策を取ることが可能だ。
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連載:DeFiを悪用する「豚の食肉解体」詐欺
さまざまな詐欺行為
- セキュリティサービス「Revoke.cash」にアクセスし、仮想通貨ウォレットに関する契約書を破棄して、アクセス許可を特定および無効にする
- 契約を破棄できない場合は、その仮想通貨ウォレットにある暗号資産を新しい仮想通貨ウォレットに移動する
- 仮想通貨ウォレットベンダー経由で暗号資産を購入した取引所に連絡する
- 流動性プールアプリケーションのサポートチャットは詐欺グループが管理している可能性があるため利用を控える
- 「Etherscan」などのブロックチェーンエクスプローラー(ブロックチェーンの情報を視覚化するツール)で仮想通貨ウォレットのIDを検索し、自分のウォレットに関連付けられているトランザクション(取引)データを収集する
- このデータはセキュリティチームや警察と共有できる
- 暗号資産を持ち逃げされる「ラグプル」に遭って資産が消えても、ソーシャルメディアに広告を掲載している暗号資産リカバリー業者には決して連絡しない
- このような業者のほとんどが詐欺グループだとみられる
- 詐欺被害を警察などの関連当局に報告する
豚の食肉解体詐欺の被害に遭った場合、被害者は自分だけではないことを理解しよう。この詐欺は非常に複雑で、詐欺師は不正操作の達人だ。そのため、詐欺の被害者になったことを恥じる必要はない。
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