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若手でも「できるエンジニア」が心得ている“仕事の流儀”とは?若手技術者に向けたアドバイス6選【前編】

若手技術者は職場でさまざまな困難に直面し、思うように仕事を任せてもらえないことがる。ただしある基本行動を重視することで、そうした状況を打開できる可能性がある。どう行動すればいいのか。

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 経験が豊富ではない若手技術者は、職場で自分の存在をアピールしたり、自分の意見を周囲に話して真剣に受け止めてもらったりすることを困難だと感じる傾向にある。若手技術者がこうした悩みを解消し、能力を最大限発揮していくためには、どのような行動を取るべきなのか。

 若手技術者、特に専門的なキャリアが短い若手は、職場でさまざまな困難に直面する。例えばその困難は、以下のような形で現れる。

  • 若手のチームメンバーは会議に呼んでもらえない
  • 会議に参加しても若手の意見は聞いてもらえない、または考慮してもらえない
  • 若手は面白い仕事を与えてもらえない
  • 若手の担当する仕事を上司がマイクロマネジメントする

 こうした状況を打開し、若手でもさまざまな仕事を任せてもらえるようになるには、自身の行動を変える必要がある。ニューヨークを拠点にエグゼクティブコーチとして活躍し、書籍『From Start-Up to Grown-Up』の著者であり、同名のポッドキャストを手掛けるアリサ・コーン氏の知見を基に、若手技術者向けのアドバイスを3つ紹介する。

できる人が外さない“3つの流儀”

1.社内人脈を構築する

 職場で信頼を築くためには、経験豊富な上司や同僚を探し出し、社内のキャリアパスについて聞くことが有効だ。社内人脈を構築することで、新しい仕事の獲得につながる可能性がある。「常日頃から社内の上下方向や水平方向に人脈を広げることは、自分自身の差別化につながる」とコーン氏は話す。

 米経営コンサルティング企業EF Choice & AssociatesのCEO兼社長であるユージン・フレージャー氏は、経験豊富な上司や同僚からのフィードバックを受け入れて、同僚の知恵から恩恵を得るべきだと話す。「ベテランがどういう思考や経験を基に業務に取り組んでいるかを学び、自身の状況と比較することは、若手にとって重要だ」とフレジャー氏は強調する。

2.発言する際の話し方に気を配る

 職場で重用されるには優れたコミュニケーションスキルが必要だ。はっきりとした口調で話し、必要な場合は箇条書き形式で論旨を整理してだらだらと話し続けないようにするとよい。避けるべき話し方の一つに、半疑問形の話し方がある。発言が質問のように聞こえてしまうため、文末は声の抑揚を下げるよう意識すべきだとコーン氏は注意する。コミュニケーションスキル上達のためのもう一つのこつは、事前に会議の内容を頭に入れ、どのような意見が求められるのかを考えておくことだ。準備しておくことで、いざというときに適切な発言ができる。

3.主張の正当性を確かめる

 自身の権利ばかりを主張する態度は、職場における信用を失うことにつながるため注意が必要だ。例えば、何の根拠もないのに「自分はより責任ある仕事ができる」と主張する若手技術者は後を絶たない。「十分な結果を出していないのに、上司や管理職に信頼を求めるのは悪手だ」とコーン氏は警鐘を鳴らす。


 次回は、若手技術者へのアドバイスとして言葉選びのこつを紹介する。

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