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CopilotのAWS版「Amazon Q」は何ができる? クラウドベンダーが三つどもえAWSの生成AI「Amazon Q」とは【前編】

2023年11月、AWSは生成AIを活用したチャットbot「Amazon Q」を発表した。Amazon Qの概要を、アナリストの解説に沿って説明する。

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 Amazon Web Services(AWS)は2023年11月、ラスベガスで開催したユーザーカンファレンス「AWS re:Invent 2023」の基調講演で、AI(人工知能)技術を活用したチャットbot「Amazon Q」を発表した。

 Amazon Qの類似サービスには、Microsoftの「Copilot」やGoogleの「Duet AI」がある。この2社と同様、AWSもAmazon QをBI(ビジネスインテリジェンス)サービス「Amazon QuickSight」をはじめとする現行サービスに組み込む計画があるという。

Amazon Qとは何者か

 調査会社Constellation Researchのアナリストであるダグ・ヘンシェン氏は、セリプスキー氏が発表した生成AI(テキストや画像などのデータを生成するAI技術)の中で最も重要なのはAmazon Qだと考える。「会話による操作だけではなく、機械学習を応用してエンドユーザーのニーズを理解することも可能になる」(ヘンシェン氏)

 Amazon Qが組み込まれるサービスの一つがAmazon QuickSightだ。同サービスでは自然言語による対話機能「QuickSight Q」が2021年9月に導入されたことで、自然言語を用いた受け答えはある程度可能だった。今回のAmazon Q導入によって、それが強化される形だ。Amazon Qは、エンドユーザーが会話型インタラクションを通じてデータを深掘りする手助けをする。これによって、より多くの従業員がデータ分析のメリットを享受できるようになる可能性がある。

 大規模言語モデル(LLM)は膨大な量の語彙(ごい)を学習しているため、ユーザー企業が機能を開発したり、ツールベンダーの独自の自然言語処理機能を使ったりせずに、自然言語による問い合わせができるようになる。

 「Amazon Qは幅広い人にとって魅力があり、エキサイティングな発表だった。業界特有の情報や技術を理解することにより、エンドユーザーごとの役割や権限に基づいてパーソナライズされた対話が可能になる」。ヘンシェン氏はこう語る。


 次回は、Amazon Qでできることを具体的に解説する。

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