古いPCを“生き返らせる”これだけの方法:不要なPCの廃棄・再利用の仕方【後編】
PCが古くなったからといって、処分方法として廃棄だけを考えてはいけない。実は古いPCには、さまざまな活用方法があるからだ。環境、社会、ユーザー自身にメリットをもたらす方法を紹介する。
PCなどのデバイスが古くなったとき、企業には適切な処分が求められる。ただ廃棄するのではもったいないので、環境や社会、さらには従業員にも恩恵をもたらすやり方を選択することは一考に値する。古いPCを生き返らせる具体的な方法をまとめて紹介する。
古いPCを“生き返らせる”具体的な方法
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連載:不要なPCの廃棄・再利用の仕方
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まず廃棄する前に、PCが耐用年数に達しているかどうかを確認しよう。耐用年数を迎える前にPCを廃棄するのは、経済的にも環境的にも有益とは言えない。
1.リサイクル
デバイスを処分する際は、リサイクル専門業者を利用するのも一つの手だ。業者を選ぶ際は、その業者がコンピュータ内に含まれる金属や有害物質を、サステナブルな方法で取り扱っていることを確認しよう。適切な業者に依頼しないと「電子ごみ」を生み出してしまう可能性がある。
2.再利用(リユース)と再目的化
廃棄やリサイクルではなく、コンピュータの再利用(リユース)や再目的化を検討することも重要だ。本来の用途には使えなくても、新たな用途で役立つ場合がある。さらに、以下のような対策を取ることでPCの寿命を2〜3年以上延ばせる場合もある。
- 古くなったPCを、比較的負荷の低いタスク向けに割り当て
- シンクライアント化
- 古いPCでも、仮想デスクトップインフラ(VDI)による仮想デスクトップへのリモートアクセスが可能。
- シンクライアントの実装方法は幾つかある。GoogleのクライアントOS「ChromeOS」と同等の機能を利用できるようにするクライアントOS「ChromeOS Flex」や、仮想環境へのアクセスに目的を限定したIGEL OSの「Universal Desktop Converter」のインストールなどだ。
- メモリやHDD、バッテリーといったコンポーネントの交換
3.寄付
まだ動く中古PCを、学校や非営利団体、コミュニティセンターに寄贈するという方法もある。地域社会の支援、ひいては企業の社会的責任を高めることにつながる。
4.従業員購入プログラム
中古PCを従業員向けに割引価格で提供するのも一つの案だ。環境に優しい上に、従業員も割安でデバイスを入手できて、一石二鳥だ。
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