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Windowsで「Python」を使うための準備と“お役立ちツール”とは?:Pythonインストールガイド
「Python」のインストーラーは、Pythonの実行・開発環境に加えて強力なツールや機能を提供する。インストールの手順と、利用できるようになるツールや機能の概要を解説する。
「Windows」にプログラミング言語「Python」の実行・開発環境をインストールするのは比較的簡単なプロセスだ。数十MBのインストーラーのダウンロードを待つ時間さえ我慢すればよい。以下では具体的なインストール手順と、Pythonプログラミングの初歩を解説する。
Windowsで「Python」を使うための準備とは
「Windows 11」にPythonをインストールするには、以下の手順に従う。
- Python公式サイトからインストーラーをダウンロードする。
- インストーラーを実行し、ライセンス契約に同意する。
- Pythonのインタープリタ実行ファイルがあるフォルダパスを、PATH(環境変数)に追加するオプションを選ぶ。
- インタープリタは、プログラムの実行時にソースコードを1行ずつ解釈して実行するソフトウェア。
- 環境変数は、OS内でデータを共有するための変数。
- デフォルト設定を受け入れる。
- インストールが完了したら「Close」ボタンをクリックする。
Pythonインストーラーは、以下をはじめとする便利なツールや機能を同梱している。
- Python標準のREPL(Read-Eval-Print Loop)機能
- ソースコードを1行ずつ入力して実行できる対話型実行ツール。
- 統合開発環境(IDE)の「IDLE」(Integrated Development and Learning Environment)
- パッケージ管理ツール「pip」(preferred installer program)
- GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)開発ツールキット「tkinter」
- Pythonプログラム用のテストコード群とテスト実行ツール
- Pythonランチャー「py.exe」
- WindowsでPythonプログラムを実行する際の補助ツール。
インストール後の次のステップ
インストールが終わったら、REPLやIDLEを使ってPythonプログラムを実行してみるとよい。他の機能やツールを試したり、簡単なPythonプログラムを実行したりして、何がインストールされたのかを確認しよう。
本格的なPythonプログラムの開発にはIDEを使うことになる。そこで、Python実行・開発環境をインストールした後の次のステップは、IDEをインストールすることだ。具体的には「PyCharm」「Visual Studio Code」「Atom」といったIDEが候補に挙がる。優れたIDEを導入できれば、最初のPythonプログラムの開発が各段に楽しくなる。
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