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SEOはもうオワコン? AI検索時代の“3つの常識”AI時代の検索はどう変わるのか【後編】

AIを搭載した検索エンジンの登場により、Webサイトを検索結果の上位に表示させるための「SEO」戦略にも影響が生じている。ユーザーが注意すべき変化とは。

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人工知能 | SEO


 AI(人工知能)を搭載する検索エンジンの登場により、検索エンジン最適化(SEO:Search Engine Optimization)に大きな影響が及んでいる。SEOとは、検索結果で表示される順位を上げることを目的に、Webページとそのコンテンツを改善することを指す。企業がSEO戦略を策定する際には、どのような点に注意を払うべきなのか。3つのポイントを解説する。

「AI検索」の登場でSEOはこう変わる

1.「キーワード最適化」では不十分になる

 キーワード最適化とは、Webコンテンツ内で特定のキーワードを効果的に使うことで、検索結果でより上位に表示されるようにする戦略だ。AI検索エンジンが普及する中で、キーワード最適化だけに依存したSEO戦略の効果が薄れる可能性がある。

 AI検索エンジンは、より会話的で文脈を理解する結果を提供する。AIによって文脈と意図が理解されるため、ユーザーのニーズに直接対応する高品質で有益なコンテンツの作成に重点が移る。

 例えば、「安いノートPC」というクエリに対して、従来型検索では「安い ノートPC」といったキーワードが含まれるページを表示した。一方のAI検索では、例えば価格帯や用途を文脈的に解釈して、「学生用」「仕事用」などのキーワードも含めたより包括的な推奨製品を提示する。

2.自然言語の最適化が重要になる

 SEO戦略では、自然言語を用いた会話形式の検索クエリを考慮する必要がある。例えば、従来の「パスタ レシピ 簡単」というキーワードだけでなく、「初心者でも簡単に作れるパスタのレシピを教えて」というような自然言葉での検索に応じた内容を用意する必要がある。

3.トラフィックを増やすことが困難になる

 従来の検索エンジンでは、SEOが成功すれば検索結果の上位に表示され、その結果クリック数やWebサイトへのトラフィックが増加するのが一般的だった。しかし、AI検索の場合は状況が異なる。

 AI検索では、質問に対して簡潔な要約を直接提供する。ユーザーはその内容を見て満足し、Webリンクをクリックしない可能性もある。

 トラフィックを増やすためには、簡潔な要約では補えない、詳細な情報を提供する必要がある。つまり、より質の高い独自のコンテンツ作成がSEO対策では重要になる。

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