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いまさら聞けない「クラウドのうるさい隣人」問題はなぜ起こる?ノイジーネイバーへの対策【前編】

クラウドインフラは仮想化技術を利用して、単一の物理サーバを複数のユーザーが使えるようにしている。しかし、このIT環境では「うるさい隣人」(ノイジーネイバー)問題が起こる可能性がある。どのような問題なのか。

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 ITシステムの運用環境ではしばしば「うるさい隣人」(ノイジーネイバー)が問題になる。これは同一のITインフラを共有しているワークロード(特定のシステムやアプリケーションに関するタスクや処理)が過剰にリソースを消費することで、他のワークロードの処理に悪影響を及ぼす現象だ。

 クラウドインフラでもノイジーネイバー問題は起こる。その問題が発生する場合、どのような事象が発生しており、何が原因になっているのか。

うるさい隣人問題はなぜ起こる?

 クラウドインフラは複数のテナント(アカウント専用の運用環境)が同一の物理サーバやITインフラを共有するマルチテナント環境だ。複数のアプリケーションやデータを同一のITインフラで運用している。

  • ネットワーク帯域幅
  • ディスク入出力(I/O)
  • CPU

 これらのリソースを特定のワークロードが独占すると、他のテナントが利用している仮想マシン(VM)やアプリケーションに悪影響を与える可能性がある。特にネットワーク帯域幅の独占は、他のテナントのネットワーク性能に直接的な影響を与える。

 ノイジーネイバーによって以下のリソースのパフォーマンスが悪化する可能性がある。

  • Webホスティング
  • データベース
  • ネットワーク
  • ストレージ
  • サーバ

 次回はノイジーネイバー問題の対策を解説する。

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