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「見積もり回答4日→2日」 ベテランの“頭の中”をシステム化して属人化を断つ製造現場の「休みが取れない」解決方法

見積もり担当者が不在で回答が止まる――。現場が抱える属人化の弊害は、従業員の負担増だけでなく顧客離れのリスクもはらむ。ITで職人技に頼る企業が業務を標準化した方法とは。

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人工知能 | 業務改善 | 事例


 真空配管の溶接や部品加工を手がけるウエルディング中野は、見積もり業務の効率化と属人化の解消を目的に、営業製作所が提供する図面管理システム「DX Engine」を採用した。2026年1月29日、営業製作所が発表した。導入により見積もり回答スピードが従来の約4日から2日以内へと半減したほか、従業員1人あたり月約10時間の労働時間削減を達成した。

なぜ、DX Engineを選んだのか

 ウエルディング中野は愛媛県に本社・工場を構え、高い品質とスピードを両立した加工技術を強みとする企業。代表が業界大手での技術指導員経歴を持つなど高度な知見を有し、大学や研究機関など全国の顧客ニーズに応えている。一方で、見積もり業務が特定の担当者に依存していることが課題だった。担当者が不在の際に見積もり対応が停滞し、顧客対応の遅れや従業員が休みを取りにくい状況を招いていた。また、案件情報が個人のメールやフォルダに分散し、管理が手作業であるため過去の案件検索に多大な時間を要していた。

 こうした課題を解決するため、同社はDX Engineの無料トライアルを実施した。メールを転送するだけで自動的に案件名の付与やフォルダ整理が行われる点を評価し、採用を決めた。選定にあたり、現場の従業員の間で初日から導入を熱望する声が上がったことや、実際の業務フローに即して運用を具体的にイメージできたことが決め手になった。

 システム導入後は、案件情報が全社で共有可能になった。これにより担当外のメンバーでも業務を引き取れる体制が整い、業務のボトルネックが解消された。特に、AIによる「超類似検索機能」の活用により、過去の見積もりデータを瞬時に参照できるようになった効果は大きい。従来のようにフォルダを一つずつ確認して探す手間がなくなり、類似製品の過去事例を基にした迅速かつ精度の高い見積もり作成が可能になった。

 ウエルディング中野の代表は、「以前は個人にメールが届き、誰がどのような案件を持っているか分からない状況だったが、今は全員で共有して優先順位を判断できている。数年前の類似製品についても一発で検索できるため、一から見積もりをやり直す必要がなくなった」としている。

 今後は、図面管理を起点とした業務全体の効率化をさらに進める考えだ。創出された時間を顧客対応の品質向上や営業活動に充て、製造現場の持続的な成長を目指す。

(※)この記事は本多和幸氏と谷川耕一氏によるIT事例メディア「CaseHub.News」に掲載された「ウエルディング中野、図面管理システムで職人技の属人化解消 見積回答を最短当日に短縮」(2026年1月29日)を、TechTargetジャパン編集部で一部編集し、転載したものです。

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