「HP ProBook 455 G2 Notebook PC」で“Kaveri”の“ビジネス力”を試す仕事でもグラフィックスが大事(2/3 ページ)

2015年11月09日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

ビジネスで使うから薄型ボディでも充実のインタフェース

 本体搭載のインタフェースは、2基のUSB 3.0に2基のUSB 2.0、有線LAN、ヘッドセット端子、そして、HDMI出力にアナログRGBを備える。USB 3.0対応の2基は左側面、USB 2.0対応の2基は右側面に集中している。デザインを考慮したProBook 455 G2らしく、USB 3.0のインタフェースを青くしていない。そのため、USB 3.0を接続する場合はユーザーが位置を覚えておくか、アイコンを見て把握することになる。無線接続ではIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0を利用できる。

正面と背面。正面左寄りにメディアカードリーダを備える(写真=左)。背面はバッテリーパックが占めている(写真=右)

左側面にはアナログRGBと有線LAN、HDMI、2基のUSB 3.0を備える(写真=左)。右側面は内蔵光学ドライブと2基のUSB 2.0、ヘッドセット端子を搭載する(写真=右)

 また、ビジネス利用で重要なセキュリティ関連機能では、パームレストの右寄りに指紋センサーを内蔵してOS起動やWindowsのログイン、Webページのアクセスに指紋認証を利用できる。また、USBやWebカメラ、ネットワーク、光学ドライブの利用禁止を設定できる「HP Device Access Manager」を標準で用意する。このほかにも、BIOSの機能でデータストレージの完全消去機能も導入し、データ暗号エンジンとしてWinMagic社の「Secure Doc」を採用している。

CPUの処理能力はCore i5-4210Y搭載デバイスとほぼ同等

 ProBook 455 G2は、システム構成によってAPUにA10-7300(4コア、1.9GHz/最大3.2GHz、TDP 20ワット)、または、A6 PRO-7050B(2コア、2.2GHz/最大3GHz、TDP 17ワット)を搭載する。今回評価した機材はA10-7300を搭載した構成だった。グラフィックスコアはAPUに統合するRadeon R6(Stream Processor 384基、グラフィックスコアクロック533MHz)を利用する。

 個人利用ではゲームにおける処理能力の高さが典型的なアドバンテージだが、最近のビジネス現場では、プレゼンテーション資料において、高解像度画像や動画コンテンツを用いることが増えており、それに伴って、高解像度画像の加工や動画の編集など、グラフィックス処理を行う場面が多くなっている。ビジネス向けPCでもグラフィックス処理性能の重要性は増しているといえるだろう。

 今回の性能検証では、CINEBENCH R15、CINEBENCH R11.5でCPUの処理能力を測定するベンチマークテストを行ったほか、グラフィックス処理性能の測定として、3DMarkを実行した。ゲームを使ったベンチマークテストだが、グラフィックス処理性能の検証には、やはり“ゲーム”が最も適している。

 CINEBENCH R15で測定したCPU(マルチコア実行)のスコアは149cb、シングルコア実行時のCPUスコアは50cbだった。Core i5-4210Y(1.5GHz/最大1.9GHz、2コア4スレッド、TDP 11.5ワット)を搭載するデバイスで測定した場合、シングルコアで74cb、マルチコア実行時のCPUのスコアで146cbなので、ほぼ同等の性能を出している。CINEBENCH R11.5では、CPUスコアが1.70pts、シングルコアスコアで0.61ptsと、こちらも、Core i5-4210Y搭載デバイスのマルチコアCPUの1.62、シングルコアCPUの0.84とほぼ同じだ。

ProBook 455 G2で測定したCINEBENCH R15(写真=左)とCINEBENCH R11.5(写真=右)のスコア


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