2005年12月のアクセストップ5
「2005年12月のアクセストップ5」をここに紹介する。現在のTechTargetジャパンでは米国TechTarget社からの翻訳記事を中心に情報提供を行っているが、IT世界共通のモラルを話題にした記事や、米国SOX法関連記事が関心を集めた。
2005年11月30日にプレオープンしたばかりのTechTargetジャパンで「2005年のアクセストップ10」は、多少おこがましい気がするので「2005年12月のアクセストップ5」をここに紹介する。
まず、第5位。「ROIインサイダー:ビジネスインテリジェンス導入の価値」(12月13日掲載)。メンバーエリアでは、ビジネスインテリジェンス導入のメリット11項目を説明している。
第4位は「コンプライアンスにコストがかかりすぎ?――ITでコスト削減を」(12月12日掲載)。米ガートナーによる2005年8月の報告書によると、米国サーベンス・オクスリー法(SOX法)への対応に関連して米証券取引委員会(SEC)に持ち込まれた問題の圧倒的多数が、IT部門以外のシステムやスタッフに起因する。
多くの企業ではSOX法への対応プロセスがまだ自動化されておらず、そのことが高いコストにつながっているとガートナーのキャロル・ロズウェル氏は結論付けている。日本国内でもJ-SOXへの関心が高まっているので、先行する米国事情を参考にされたい。
第3位は「ITコンサルタントを最大限に活用する」(12月19日掲載)。本記事では、コンサルタントを雇う前に、どのような質問をすべきかということに触れている。
「どんな出口戦略を持っているのか?」(コンサルタントがどういう形でプロジェクトを終了する計画であるのかを事前に知っておくこと)というのが最初の質問だという。残りの2つの質問は……。
第2位は「プログラム管理の5原則」(12月16日掲載)。『リエンジニアリング革命』の共著者、ジェームズ・チャンピー氏が、CIOのためにプログラム管理の基本5原則を紹介した記事。第1原則は「プロジェクトのビジネスケースを明確化すること」。第2原則は「経営陣を積極的に参加させること」……。
第1位は「エンドユーザーとIT幹部の間に横たわる危険な溝」(12月8日掲載)。フォレスター・リサーチの調査リポートを紹介したこの記事によれば、米国の社内ユーザーのほぼ半数は、「適切な資金投入とトレーニングなどによるリソース確保を通じてIT構想をサポートするという点に関しては、自分たちの経営者は落第だと考えている」という。
高慢で、かつ、コミュニケーション不足という印象を与えることは、集団内に悲観主義を生成し、それが大きな失敗を招く要因となるというのだが、これは万国共通のネガティブルールだろう。
本記事が最もアクセスを稼いだということは、TechTargetジャパン読者のモラル意識の高さを意味すると理解し、そのことを念頭に、2006年もサービスの拡充を図っていく所存である。
(2006年は1月5日から記事更新を行います。)
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