ITILに基づいた運用管理とは?:「内部統制」の時代に運用管理者のなすべきこと【第2回】
第1回では、内部統制のポイントは、「統制方針(プロセス)を決定したら、全員に統制活動を推進し、それを監視・評価を実施しながら、プロセスを改善していく仕組みだ」とまとめています。本稿では、IT運用業務のベストプラクティス(ノウハウ集)である「ITIL」 (Information Technology Infrastructure Library)について、システム運用管理者の視点からご紹介します。
日本電気株式会社
システムソフトウエア事業本部
第一システムソフトウエア事業部
上坂 利文氏
【専門分野:システム統合運用管理】
1990年NEC入社当時から現在に至るまで、システム運用管理製品開発に従事。メインフレームのセンター集中管理から、オープン系サーバ/クライアントの2層システム、Webサービスなどの3層システム、現在はビジネスグリッド環境など、時代と共に変化するシステム環境にフィットしたシステム運用管理製品を開発。特に、国内・海外ベンダーとのアライアンスに従事し、マルチベンダー環境におけるシステム統合運用管理を専門とする。
ご存知だとは思いますが、「ITIL」とは、ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワークです。1980年後半に英国の政府機関が作成・文書化をし、IT運用における実際の知識・ノウハウが集約されています。ITILを啓蒙・推進するユーザフォーラムのitSMFには、世界中で1,000以上のメンバーが参加するほど、ITILは欧米で業界のデファクト・スタンダードと認知されています。NECは、itSMF Japan設立当時から参画し、活動してきました。
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制作:ITmedia +D 編集部
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