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「見える化」で利益を生むネットワークにする秘訣ネットワークの性能管理を考える【第1回】

一般的に「ネットワークの管理コストは利益を生まない」と思われがちですが、これは誤りです。日々、大量のデータが流れるネットワークの性能管理に目を向けるだけで、実は、無駄な設備投資や人件費を抑え、より効率的で強い企業を育てることができるのです。その鍵となるのは「ネットワーク性能の見える化」です。さて、その実際とは?

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株式会社フルーク

営業 アカウントマネジャー

大柳 誠一郎氏

【専門分野:ネットワーク管理】

ネットワーク管理分野に15年以上携わっており、特に通信業界、金融等のネットワーク管理・監視におけるコンサルティング、運用システムの構築、運用方法の作りこみに従事。現在は幅広い業界にてネットワークの性能に課題を抱えているユーザーに対して解決策を提案、製品の販売を担当している。ネットワークスペシャリスト、ITIL認定資格所持。


 企業のネットワークインフラは非常に重要なものでありながら、その性能管理については軽視されているのが現状です。これはネットワークが高速化されたことに加え、ネットワークをダウンさせない手法(機器やネットワークの冗長化など)を取っているため、現在企業に導入されているネットワークはダウンすることはありません。

 しかしながらネットワークの帯域を大きくしても、ネットワークを使用している人たちから「ネットワークが遅い」というクレームが出るのはなぜでしょうか。

 それはネットワークがダウンすることがないので、性能を管理するためのツールを軽視していることが挙げられます。「ネットワークの管理コストは利益を生まない」という、間違った認識が強く影響しているのです。しかし、性能管理を行うことでネットワークを効率利用でき(資産の有効利用)、ネットワークを含むインフラが快適に使用できることにより仕事が効率よく進む、また、オンラインショッピングやオンラインによるサービスを展開している企業にとっては利益に直結します。ネットワーク管理への投資は利益を生むのです。

 では、ネットワークを有効利用するためには、どうすればよいのでしょうか? 筆者はネットワークの性能管理においても、可視化、つまり「見える化」が重要なポイントであると考えます。ネットワーク機器の死活監視だけでは利益を生むことは難しいのです。今一度、皆さまの会社ではどのような管理をしているか、見直してはいかがでしょうか?

 現在、ネットワークの世界でどのような問題が起こっているのか、それを解決するためになぜ可視化が重要なのか、全2回にわたって解説していきます。

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