特集/連載
効果的なネットワーク監視へのアプローチ:「絶対」より「実効」を重視
ネットワーク監視およびそのベストプラクティスがここ数年でどのように変わったか、また、どうあるべきかをみていく。
この業界では「ベストプラクティス」の半減期は短い。わたしがみるところでは、今日の管理手法やツールの最大の問題は、それらがクライアント/サーバ時代に成長した段階でとどまり、今日の現実に対応するような進化を遂げなかったことである。
旧世界(クライアント/サーバ時代)では
- 主要なアプリケーションが依存するネットワークの大半を自社で所有・管理していた
- 重要なトラフィックがどこを流れるかを予想することができた
- 配備に時間がかかるエージェントベースの複雑なネットワーク管理システムの導入が認められた。クライアント/サーバシステムが生み出す問題は新しく、深刻で、非常に恐ろしいものだったからだ
- さまざまなベンダー固有プロトコルが混在する環境に対処しなければならなかった
今日の世界では
- 自社で所有・管理していないネットワーク(ISP、ASP、顧客、サプライヤーなどのネットワーク)に依存している
- 明日はトラフィックがどこを流れ、次に何が壊れるのか予想できない
- 大規模で複雑なネットワーク管理システムを配備・維持する時間や費用が少なくなった(あるいはなくなった)
- 「何でも、どこでもIP」である
あるべき「ベストプラクティス」とは
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