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HP、ピンポイント障害管理が可能なネットワーク管理ソフト「NNM」新版NEWS

新バージョンのHP Network Node Manager 8.1では、マップ構成図のカスタマイズやネットワーク機器のハードウェア性能監視、クラスタ化など、より大規模なシステムへの対応を図った。

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 日本ヒューレット・パッカード(HP)は12月11日、ネットワーク管理ソフトの新版「HP Network Node Manager i-series v8.10 software」(以下NNMi 8.1)を発表した。1月5日より出荷開始予定。高度な障害解析エンジンを搭載し、ノード障害時に発生するイベント情報から特定の原因を絞り込むことで障害管理を容易にする。

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NNMi 8.1のトポロジマップ作成・管理画面

 NNMiは、ネットワーク上のサーバ、ネットワーク機器などの各ノードの管理と、ネットワークトポロジの構成管理、障害・性能管理の機能を統合した管理ツール。バージョン8.0において、多くの導入実績を持つ「HP OpenView」ブランドを冠したNNMの内部アーキテクチャを刷新した。障害ノードから取得する複数のイベント情報を相関分析し、1つのインシデントにまとめ上げることで障害原因を特定しやすくする、ピンポイントでの障害分析が行えるのが特徴だ。

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設計からインフラの見直しまで“ネットワークシステムの一生”を管理する「ネットワークライフサイクル管理」のうち、NNMiは構成管理と障害・性能管理を受け持つ

 NNMi 8.1の主な強化点は次の通り。

  1. トポロジマップのカスタマイズ
  2. 冗長化対応
  3. MIB収集による性能管理

 1については、ネットワークトポロジの構成図作成機能において、物理構成に依存せずに拠点、部署などユーザー独自の論理構成でマッピングできるようにした。2は、NNMを導入した監視用端末をクラスタソフトで冗長構成が取れるようにして、管理システムの可用性を高めた。また3では、オプションのエキスパート向け性能監視ツール「iSPI for Performance 8.10」を利用すると、単にトラフィック情報を基にしたノードの死活監視だけでなく、ネットワーク機器のメモリやCPUといったハードウェアリソースに関するMIB(Management Information Base:ネットワーク機器のSNMP管理DB)情報を基にした性能・障害の監視、解析が可能になる。

 そのほか、ITIL V3に対応したHPのサービス管理製品の構成管理DB(CMDB)に管理情報を送り、同社のITサービス管理ツールと連携させることで、例えばネットワーク機器の障害がどのビジネスサービスに影響を与えるか、事業継続の観点からどの障害対応を優先すべきかといったことが判断できるようになっている。

 なおNNMiには、ルータの冗長構成(VRRP)やリンクアグリゲーションなど大規模なネットワークシステム監視に対応するデータセンター/通信事業者向けの「NNMi 8.10 Advanced」、およびネットワーク解析オプション「iSPI for NET」も用意される。

 価格は基本版が50万4000円、Advancedが126万円、オプションのiSPI for Performance/for NETが75万6000円(税込み)。いずれも50ノードからの対応で、ライセンス料・保守料は別途必要となる。NNM 7.x、NNMi 8.0のユーザーは保守契約期間中に無償でバージョンアップが可能。

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