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MSがSMB向け統合サーバ新製品を発表、SMBビジネス活性化へ新たな布石NEWS

マイクロソフトが中小企業向け統合サーバ製品SBS 2003の後継製品とともに、中堅企業向けの新たな統合サーバ製品を発表。パートナー各社との連携により、中堅・中小企業向けビジネスの活性化を図る。

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 マイクロソフトは12月18日、中堅・中小企業向けの統合サーバ製品「Windows Small Business Server 2008」(以下、SBS 2008)および「Windows Essential Business Server 2008」(以下、EBS 2008)の日本語版を発表した。

 SBS 2008は、これまで同社が提供してきたSBS 2003の後継製品で、ユーザー数75以下の中小企業をターゲットとする。StandardエディションとPremiumエディションがあり、前者は「Windows Server 2008 Standard」をベースに「Windows SharePoint Services 3.0 SP1」「Microsoft Exchange Server 2007 Standard Edition」「Forefront Security for Exchange Server(120日間の評価版)」などをオールインワンのパッケージとして1台のサーバに導入する。後者ではこれに加え、もう1台のサーバにWindows Server 2008 Standardと「Microsoft SQL Server 2008 Standard for Small Business」を導入する。

 もう一方のEBS 2008は、ユーザー数300以下の中堅企業を対象として今回新たにリリースされた新製品。SBS 2008に含まれるサーバ機能に加え、「Microsoft System Center Essentials 2007」「Forefront Threat Management Gateway, Medium Business Edition」などが含まれ、3台のサーバ(管理サーバ、メッセージングサーバ、セキュリティサーバ)で構成される。SBS 2008と同じくStandardエディションとPremiumエディションがあり、後者ではSQL Server 2008 Standardによるデータベースサーバ1台が加わり、4台構成となる。

画像 マイクロソフト 執行役 常務 佐分利ユージン氏

 同社は12月15日より、昨今の厳しい経済状況においてITの活用を通してコスト削減と社員の生産力向上を図る「Save Money. キャンペーン」を展開しており、今回のSBS 2008とEBS 2008のリリースもその一環と位置付ける。特に、欧米に比べ中堅・中小企業でのIT導入に遅れが見られる日本では、ITによるコスト削減、業務効率化の効果は高いとみる。同社 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏は「中堅・中小企業にとって厳しい状況だからこそ、IT投資によりピンチをチャンスに変えることができる」と説明する。また、同社ソリューションの導入メリットについて「個別のサーバ製品を導入する場合と比べ、EBS 2008は25%、SBS 2008は35%のライセンスコスト削減効果がある」とコスト面でのメリットを強調する。

画像 マイクロソフト Windows Server製品部 林 憲一氏

 SBS 2008、EBS 2008はともに、その中に含む複数のサーバ製品を単一のインストーラで一括インストール・セットアップできるため、IT要員のいない中堅・中小企業でも比較的簡単に導入可能。また、導入に要する手間やコストも大幅に節約できるという。同社 Windows Server製品部 マネジャーの林 憲一氏によると「個別のサーバ製品を 1つひとつインストールすると約80時間かかるが、EBS 2008ではすべてのインストールを8時間で行うことができる」という。

 また、それぞれに含まれるサーバ製品の機能を、単一の専用管理コンソールから制御することができる。EBS 2008であれば、システム管理者はMicrosoft System Center Essentials 2007のシステム管理タスクや、Forefront Threat Management Gateway, Medium Business Editionによるセキュリティ管理タスクを、管理コンソールから集中的に実行できる。

画像 EBS 2008の管理コンソール画面

 両製品は、Windows Server 2008 Hyper-Vによる仮想化環境にも対応する。サーバ仮想化によるハードウェアコスト削減、運用効率化の効果により、さらなるコストメリットを生むことができるという。

 同社は、EBS 2008を2008年12月18日から、SBS 2008を2009年1月1日からボリュームライセンスで販売開始、2009年1月16日からはSBS 2008のパッケージ製品の店頭販売なども開始する。また2009年1月以降、同社の各パートナー企業からEBS 2008をサーバにプリインストールしたモデルが発売される予定。

 SBS 2008 Standardエディションのボリュームライセンスでのライセンス価格(参考価格、税別)は、サーバライセンスが20万9000円、CAL(クライアントアクセスライセンス)が1CAL当たり1万3500円。EBS 2008 Standardエディションでは、サーバライセンスが97万5000円、1CALが1万5600円となっている。

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