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ブルーコートが新戦略、WAN高速化製品の仮想化やクラウド提供もNEWS

ブルーコートシステムズは、2010年にWAN高速化などの自社製品を仮想ソフトウェアやクラウドサービスとして提供する意向を示した。

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 ブルーコートシステムズは12月16日、メディア向けに今後の事業展開について説明会を開催、2010年には自社製品をソフトウェア化、ならびにクラウドサービスとして提供する計画があることを明らかにした。

 同社はWAN高速化アプライアンス「Proxy SG」や帯域管理アプライアンス「PacketShaper」において、「WAN高速化」「ゲートウェイセキュリティ」「トラフィックの可視化」の3つのソリューションを提供している。米Blue Coat Systems アジア太平洋地域担当副社長のマット・ヤング氏は、これらが必要とされるADN(アプリケーション配信を最適化するネットワーク)の市場が2012年には68億ドル規模と、動画系アプリケーションの利用拡大を背景に現在の規模の4割以上成長するという米IDCの調査データを引用。昨今の不況期においても同社のビジネスが堅調に推移していることをアピールした。

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ADNの市場予測(米IDCより)

 ヤング氏によると、2010年には上記3つのソリューションをソフトウェア化、VMwareなどの仮想化環境で動作する仮想アプライアンスとして提供する計画があるという。さらには、クラウドコンピューティング市場にも参入し、拠点間のアプリケーション通信を最適化しながらコンテンツセキュリティを担保するサービスを展開していくとしている。WAN高速化の機能については、CPE(宅内設置機器)や端末用ソフトを導入することで実現する。詳細は明かさなかったが、現在βテスト中で2010年前半には展開する予定である。

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「(ネットワークの整備、クラウド利用で)企業間の垣根すらなくなっている状況において、ADNは必須のソリューション」と語るヤング氏

 同社だけではなく、ADNにかかわるベンダーは仮想化やクラウドへの取り組みを既に始めている。ヤング氏は今後の事業展開について、「時流に乗ったわけではない。どこからでもアプリケーションを、セキュアに最適な形で利用できる環境作りをするという従来の活動の延長線上にある」と説明する。「日本、米国、欧州というように遠隔地間でADNを構築する場合には、拠点によってはCDN(コンテンツ配信ネットワーク)のようなクラウドの分散環境を利用する方がコストメリットが得られるだろう」(同氏)

 仮想マシンやクラウドなどアプライアンス以外の選択肢も用意し、ユーザーが自社環境に合わせて自由に組み合わせられるようにするのが同社の狙いだという。

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