H3C、10Gポートのエンタープライズ向けL2/L3スイッチ発売:NEWS
H3Cは大規模エンタープライズ向けコアスイッチ「H3C S9500E」シリーズを発売。50mcの高可用性、仮想化による運用管理コスト軽減、専用保守エンジンによる迅速な障害報告が特徴。
H3Cテクノロジージャパン(H3C)は2月1日、大規模エンタープライズネットワーク向けコアスイッチ「H3C S9500E」シリーズ(以下、S9500Eシリーズ)を発売した。
S9500Eシリーズは、L2/L3スイッチング、ハードウェアベースのIPv4/IPv6/MPLSフォワーディング、セキュリティ、トラフィック解析といった機能を統合し、ネットワークプラットフォームを構築。キャンパスネットワークやデータセンターの統合を実現する。最大で192基の10Gポートを備え、ワイヤースピード性能でIPv4/IPv6/MPLSフォワーディング能力を発揮するという。ワイヤレス制御、負荷分散、ファイアウォール、Netstream、IPSなど、各種サービスモジュールの実装も可能だ。
同製品の特徴は大きく3つ。1つ目は、専用制御エンジン、専用検出エンジン、専用保守エンジンを備えるハードウェア設計だ。これらを通じて、強力な制御能力と50msの高信頼性を保証するという。2つ目は、H3Cが特許を保有する「Intelligent Resilient Framework 2」(IRF2)技術へのサポートだ。2台のS9500Eを仮想的に1台の論理デバイスとして運用管理できるため、運用管理コストを削減できるだけでなく、ネットワークトポロジーの簡素化、柔軟性・耐障害性・拡張性の向上を実現する。3つ目は、包括的な検出・保守管理メカニズムだ。専用保守エンジンが、スイッチングファブリックボード、バックプレーン通信チャンネル、主要チップ、メモリデバイスなどのオンラインステータスを検出する。モジュールで発生した障害情報は、EMS(Element Management System)を通じて直ちにシステムに報告される。
また、S9500Eシリーズに実装されているモジュールは、フォワーディングプレーンから独立させることが可能だ。フォワーディングに参加しないモジュールは制御プレーン上で管理できるため、リアルタイムの診断やCPLDアップグレードなどの作業を、ほかのサービスに影響を及ぼすことなく実行できる。
同シリーズは「S9505E」「S9508E-V」「S9512E」で構成される。
各製品のスペックは以下のとおり。
S9505E | S9508E-V | S9512E | |
---|---|---|---|
バックプレーン帯域(bps) | 1.5T | 2.4T | 3.6T |
スイッチング容量(bps) | 720G | 1.44T | 1.44T |
パケット転送能力(pps) | 360M | 576M | 864M |
スロット数 | 7 | 10 | 14 |
最大インタフェース・モジュール数 | 5 | 8 | 12 |
最大10GEポート数 | 80 | 128 | 192 |
最大GEポート数 | 240 | 384 | 576 |
スイッチエンジン冗長 | ○ | ○ | ○ |
電源冗長 | 1+1 | 1+1 | 1+1 |
高さサイズ | 11U | 22U | 17U |
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