特集/連載
IPv4/IPv6アドレス変換ソリューションの比較──本命はまだ実用化途上:実用可能な変換ソリューションは?
2回にわたるIPv4/IPv6変換の問題に関する連載の2回目では、具体的なソリューションを紹介する。
本記事は、「IPv4/IPv6アドレス変換アプローチを検討する──IPv4からIPv6への移行対策とは」の続編である。
IPv4/IPv6変換の問題に対処するための実際的なメカニズムは、10年間にわたって模索されたが実現されなかった。これを受け、このIPアドレッシング問題の解決に向けた新たな提案を求める機運が高まったが、提案が乱立しているのが現状だ。
今回は、以下の一般的なソリューションについて簡単な分析を行う。
- 一部のソリューションは、IPv6への移行を完全に回避しようとしている。こうしたソリューションには、Large Scale NAT(LSN)、NAT44(IPv4アドレスを別のIPv4アドレスに変換する)、NAT444などがある
- デュアルスタックの実装と、IPv4アドレスの有効活用の両方を目指すソリューションもある。DS-Lite(Dual-Stack Lite)とA+P(Address Plus Port)だ
- NAT64は唯一の抜本的なソリューションであり、IPv6限定のクライアントがIPv4限定のサーバにアクセスできるようにすることで、問題に対処する
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