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人材管理をクラウドで提供、米シルクロードが日本進出NEWS

包括的な人事管理アプリケーションをクラウドで提供する米シルクロード テクノロジーが日本での業務を開始した。グローバル化する企業の人材採用を支援する。製品コンセプトは「Work Happy」だ。

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 人材管理アプリケーションをクラウドコンピューティング上のサービスとして提供する米シルクロード テクノロジーは11月9日、日本法人を11月1日に設立し、11月中に内定者教育や管理のアプリケーションを提供開始すると発表した。グローバル化する人材採用や教育に対応したアプリケーションを提供する。

 日本法人は人材関係のサービスを提供してきたサンブリッジ ソリューションズが名称変更する形でスタートした。シルクロードが資本金の7割、ベンチャー投資会社のサンブリッジと日本法人の設立メンバーなどが3割を出資する。サンブリッジのCEO アレン・マイナー氏は「クラウドコンピューティングの分野では人事関連ソフトウェアの利用が多く、成長も速い。投資候補の多くの経営者と会ってきたが、日本の考えも取り入れられ、日本にプラスになる何かを持っているのが、シルクロード CEOのアンドリュー・フリップ氏だった」と話した。

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米シルクロード CEOのアンドリュー・フリップ氏(右)とサンブリッジ CEOのアレン・マイナー氏

 フリップ氏は1999年にCA Technologies (当時はコンピュータ・アソシエイツ)に買収されたプラチナテクノロジーの創業者。買収自体は成功し、投資家は利益を得たが、フリップ氏自身は「幸せな従業員がたくさんいた」というプラチナテクノロジーがなくなってしまうことに、複雑な心境だったという。

 2005年に設立したシルクロードは、「すべての会社の従業員を幸せにするために作った」(同氏)会社で、コンセプトは「Work Happy」。1600社以上の顧客を獲得し、ユーザー数は300万人以上という。米国のほか、カナダ、ドイツ、シンガポールのデータセンターを使って同社の人材管理アプリケーションを展開している。

 同社製品の特徴は、クラウド上で内定者の教育から採用プロセスの管理、教育、パフォーマンス管理など包括的な人材管理アプリケーションを提供すること。日本ではまず、内定者教育のアプリケーションである「RedCarpet」を11月に提供開始し、2011年1月に社員の採用管理、採用プロセス管理の「OpenHire」を始める予定。2012年以降はパフォーマンス管理や教育などのアプリケーションを投入する。

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RedCarpetのダッシュボード機能

 サンブリッジ ソリューションズがこれまで展開してきた人材管理ソリューションについても、シルクロードが提供するソリューションと統合する方針。サンブリッジ ソリューションズのソリューションは既に55社が国内で利用しているという。

 シルクロードの製品価格は1500ユーザーの場合で600万円から。日本では3年で7〜10億円の売り上げを目指す。

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