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IM、ビデオ会議、IP電話の“3本柱”で測るLync Serverの進化度Microsoft Lync Server 2010製品紹介

マイクロソフトが新たに投入するUC基盤「Lync」。「Link(つなぐ)+Sync(同期する)」をどのように実現するのか、そのリアルタイム性の高いコミュニケーション機能の全容をお伝えする。

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 2010年12月、日本マイクロソフトはOffice Communications Server 2007 R2(以下、OCS)の次期バージョンとして「Lync Server 2010」(以下、Lync Server)の提供を開始した。

 LyncはLink(つなぐ)とSync(同期する)を組み合わせた造語で、いつでも、どこからでも、誰とでも、最適な手段でコミュニケーションを図ることができる環境を提供する製品として命名された。実際、Lync Serverで構築したユニファイドコミュニケーション環境を利用してみると、人と人の“つながり”というものをさまざまな角度から、ユーザーが機能を使いこなすという意識もなく自然に実現できる操作性の高さを強く感じる。

 本稿では、Lync Serverで実現するユニファイドコミュニケーション環境がどのようなものなのか、具体的に1つひとつの機能を取り上げながら紹介していきたい。

Lync Serverが提供するサービス

 「そもそもLync Serverって何をするサーバ?」という問いに一言で答えるなら、「リアルタイムコミュニケーション環境を提供するサーバ」といえるだろう。では、Lync Serverが提供するリアルタイムコミュニケーション環境には何があるかというと、大きく分けて次の3つである。

  1. インスタントメッセージ(IM)
  2. オンライン会議
  3. テレフォニー(IP電話)

 IMはYahoo!メッセンジャーやWindows Live Messengerなど、インターネット上でもさまざまなサービスが提供されているので利用している人も多いと思うが、Lync Serverが提供するIMの機能も一般的なIMサービスと同等だ。ただし、Lync Serverは企業内での利用を想定しているため、通信内容の暗号化やIMによる会話内容の記録を行うことができるなど、コンプライアンスやセキュリティが重要視される企業での利用に必要な機能を兼ね備えている。

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