日本HP、クラウド環境の早期構築を支援する「Cloud検証センター」を設立:NEWS
日本HPが本社内に「Cloud検証センター」をオープン。ヴィエムウェアの製品を組み合わせた検証環境を提供し、仮想化/クラウド環境基盤の早期構築を支援する。
日本ヒューレット・パッカード(HP)は8月4日、企業システムの仮想化/クラウド環境の早期構築・導入を支援する「Cloud検証センター」を同社本社に設立したことを発表した。今後1年間で100社の検証実施を目標に掲げている。
Cloud検証センターでは、日本HPとヴィエムウェアの製品を組み合わせた動作検証済みのソリューション「HP 3cV」を検証環境として用意する。仮想化/クラウド環境におけるビジネスアプリケーションの動作状況などを確認できる。
日本HPの執行役員 エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 杉原博茂氏は「サーバ仮想化が進む一方で、サイロ化したストレージの運用コストや管理負荷などがボトルネックとなる」とし、クラウド環境構築の課題がストレージの利用効率の低さにあると指摘。その上で「ストレージ仮想化を含めた最適なシステム基盤の青写真としてHP 3cVを活用してもらうことで、クラウド環境の早期構築・導入を支援する」と語った。
HP 3cVでは、HP 3PARのシンプロビジョニング技術やレプリケーション機能、vSphere 5のストレージ管理機能を連携させ、クラウド環境の可視化や自動管理を実現することでストレージ運用効率の向上や運用管理の簡素化を図っている。杉原氏は「ストレージ管理の工数を最大90%削減できる。また、ストレージプロビジョニングに要する時間を数日から数分、数時間レベルまで短縮可能」とその効果を説明する。
vSphere 5では、仮想マシンの配置を最適化する「Storage DRS」やストレージ利用効率を高める「vStorage API for Array Integration(VAAI)」などの機能が強化され、さらに仮想マシンのレプリケーション機能「vCenter Site Recovery Manager 5」を搭載している。
ヴィエムウェアの代表取締役社長 三木泰雄氏は「ディザスタリカバリ対策などのさまざまな機能を既に検証済みで実績のある検証環境を利用できるメリットは大きい」と強調した。
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