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約3割が導入に前向き、デスクトップ仮想化(VDI)が選ばれる理由デスクトップ仮想化(VDI)導入に関するアンケート調査リポート

TechTargetジャパンでは、デスクトップ仮想化(VDI)に関する会員アンケートを実施、導入済みを含めて約3割が導入に前向きであると分かった。ユーザーがVDIに期待することとは何だろうか。

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 端末のセキュリティ対策運用管理、従業員のワークライフバランス、事業継続性といった観点で、デスクトップ仮想化(VDI)に期待が集まっている。これまでは大企業での導入が中心だったが、最近では中堅・中小企業にも浸透しつつあり、導入規模の広がりも見られる。

 一方で、多額の初期費用が掛かる、発展途上の技術であるといった課題もあり、導入のハードルが低いソリューションとはいえないだろう。

 TechTargetジャパンでは2011年10月4日から10月17日にかけて、TechTargetジャパン会員を対象にVDI導入に関する読者アンケート調査を実施した。これからVDIを導入するTechTargetジャパン読者に対し、VDIの導入状況をはじめ、VDI製品選びで重視するポイントなどを探った。また、既に導入済みの読者に対しては、製品の満足度などを調査した。

調査概要


目的:TechTargetジャパン会員のデスクトップ仮想化(VDI)導入について調査するため

方法:Webによるアンケート

調査対象:TechTargetジャパン会員

調査期間:2010年10月4日〜10月17日

有効回答数:345件

※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。


約3割は導入に前向き

 まずはVDIの導入状況を見ていこう。「既に導入済み」と回答した人は全体の12.2%、「試験導入している」と回答した人は8.4%だった。「製品の評価、選定段階」(3.5%)、「導入時期や予算などを検討している段階」(4.6%)を合わせると、3割近くが導入済み、または導入に向けて取り組んでいることが分かる。一方で導入を検討していない人たちも約3割いることから、「情報を収集している段階」(40.9%)が今後どちらに流れるかで導入率は大きく変わるだろう。

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VDIの導入状況(N=345)

VDIのニーズは「クライアント端末の管理運用の効率化」が1位

 次に、VDIに期待することを尋ねた調査では、「クライアント端末の管理運用の効率化」(46.1%)が最も高く、次いで「情報漏えい・セキュリティ対策」(42.6%)が挙がった。これらのニーズは2010年の調査結果とほぼ同じといえる(参考:「まだ見えぬ『デスクトップ仮想化元年』」)。ただし、今回の調査は東日本大震災後に実施したことから、「事業継続性」(30.1%)や「節電」(9.0%)といった項目にも期待が集まった。

 なお、「VDIソリューションの選定で重視するポイント」を聞いた設問でも「運用管理のしやすさ」(53.0%)が1位にランクインするなど、運用管理が関心に挙がった。IT部門はVDIを導入することによってクライアント端末を一元管理できる一方で、これまで従業員が担っていたPCの管理を全てIT部門側が請け負うことになる点を懸念するといった様子も読み取れる。

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VDIに期待すること(N=345)

必要な情報は価格表やライセンス

 最後に、VDI導入に際して必要な情報で1位にランクインしたのが「価格表/ライセンス体系」(48.1%)だった。仮想環境やモバイル端末/タブレットPCの利用によって、新たにソフトウェアライセンスが必要となる。ソフトウェアライセンスを賢く選択する方法はユーザーの大きな関心事であるといえる(参考:Windows仮想デスクトップライセンスを賢く導入する3つの方法)。

デスクトップ仮想化(VDI)で導入が検討されている製品や製品選定基準など、詳細なアンケート結果は以下からダウンロードできる(TechTargetジャパン会員限定)。

 本稿では紹介しきれなかったさまざまなアンケート結果と共にアンケート回答者の詳細な属性も紹介されているので、ぜひ参照されたい。


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