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電子カルテにまつわる幾つかの誤解:【連載コラム】医療ITの現場から
「電子カルテを導入すると、診察時間が長引いて患者の不満が高まる」という声がある。一方で「診察時間が短くなった」という声もある。両者の違いはどこにあるのだろうか?
診療所のIT化を支援していると、医師からさまざまな質問を受けます。その中には、電子カルテに関して間違った認識があるのではと思われる内容もあります。今回は、そうした電子カルテにまつわる誤解を紹介したいと思います。
連載インデックス
- クラウドコンピューティングが変える医療の未来
- 効率的な紙カルテのデジタル化がペーパーレスを成功に導く
- 電子カルテ買い替え時に注意すべき点
- 医療機関がIT化を進める真の目的
- コミュニケーションツールとしての電子カルテ活用
- 紙カルテから電子カルテへの移行は、その導入時期を熟慮すべし
- 震災後に変化した医療機関の危機管理意識
- クラウド解禁は地域連携ネットワークを加速させるか
- 患者満足度の向上につながる地域医療連携ネットワークへの参加
診察時間が長引いて、患者の不満が高まる
「電子カルテを導入すると、診察時間が長引いて患者の不満が高まるのでは」と危惧する声があります。一方で「導入したことで、診察時間が短くなった」という医師もいらっしゃいます。診察時間が長引くケースと短くなるケース、その違いはどこにあるのでしょうか。
診療時間が長引くケースは、電子カルテの操作に慣れていなかったり、PCが苦手であるために起きることが多いようです。電子カルテ導入後の3カ月くらいは、マニュアルを参照しながら操作することもあります。診察時間が長引くのは患者の印象も良くないでしょう。
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カルテ記入のスピードを落とさない電子カルテの使用方法
では、どうすれば電子カルテを導入しても記入のスピードが落ちないようになるのか。例えば、処方入力を簡素化するセット登録などを用意することが考えられます。
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