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「患者数が多いと電子カルテの導入は難しい」は本当なのか?【連載コラム】医療ITの現場から

電子カルテの誕生当初から「1日当たりの患者数」「PC操作スキル」がその導入の障壁に挙げられてきた。この2点を踏まえて、無理のない診療所のIT化について考えてみる。

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 「1日当たりの患者数が100人を超えると、電子カルテの導入は難しいかもしれない」。電子カルテが販売開始された当初、導入を検討する医師に対して、電子カルテベンダーや販売代理店自らが弱気な回答をしていたことがありました。その後、電子カルテの操作性が向上し、また電子カルテが普及したことでその傾向が変化しています。しかし、現在でも「1日当たりの患者数」「PC操作スキル」の2点が電子カルテ導入の障壁だといわれています。本当にそうなのでしょうか? 今回はこの2点の関係性を図示しながら、電子カルテを中心とする無理のない診療所のIT化について考えてみましょう。

「患者数」と「PC操作スキル」の関係性から電子カルテ導入を考える

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「患者数」「PC操作レベル」と電子カルテ運用

 縦軸に「PC操作レベル」、横軸に「患者数」を表した上記のチャートは、診療所における電子カルテ導入を検討するために作成したものです。例えば「PC操作が得意で患者が少ない場合、電子カルテの導入による問題はあまり発生しない」といわれています。しかし、患者数の増加に従いカルテを入力する時間は限られてきます。その際は医師がある程度入力し、医療クラークが医師の指示を受けながら入力をサポートする運用を検討することをお勧めしています。

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