他社製品との比較結果は?
徹底レビュー:コンパクトでも断然パワフル「Sony Xperia Z1 Compact」の小さくない可能性
国内発売製品「Xperia Z1 f」のグローバルモデル、Sonyの「Xperia Z1 Compact」は、小型であるにも関わらず、標準サイズのモデルと遜色ない性能を発揮するなど期待値が高い。
最近Androidスマートフォンメーカーの間では、各社主力製品の「コンパクト」モデルをリリースする動きが活発だ。多くの場合、クアッドコアCPUからデュアルコアCPUへの変更、RAMやフラッシュストレージの小容量化、カメラの変更などが行われ、仕様もコンパクトモデル相応に抑えられている。だが、Sonyが新しく発売した「Xperia Z1 Compact」(編注:Xperia Z1 Compactは、国内発売製品「Xperia Z1 f」のグローバルモデル)は現在のトレンドに逆行し、コンパクトモデルでも標準サイズのスマートフォンとほとんど同じ性能を保有している。
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Sonyは他のスマートフォンメーカーの先例に倣い、同社の主力スマートフォンのコンパクトモデルをXperia Z1 Compactシリーズとして販売することを決めた。しかし、他のメーカーとは異なる点がある。Sonyは標準サイズのスマートフォンとほぼ遜色ないコンパクトモデルをリリースした。
サイズが小さくなったこと以外は、標準サイズの「Xperia Z1」とほぼ同じだ。高性能な2070万画素の背面カメラ、米QualcommのクアッドコアSnapdragon 800チップセット、2GバイトのRAMを備え、Sonyが流行を生み出している防水や防じんにも対応している。
構造とデザイン
このスマートフォンの洗練されたデザインは称賛に値する。一目見ただけで特別なデバイスだと分かる。Sonyの主力スマートフォンのコンパクトモデルの慣例になりつつあるが、Xperia Z1 Compactの外観はXperia Z1とほとんど変わらず、明るい色(黄色、緑、ピンクなど)のカラーバリエーションが用意されている。フロントカバーは全面強化ガラスでできているが、背面には強化プラスチックが使用されている(Xperia Z1の背面の素材は「本物の」ガラスだ)。
スマートフォンのへりとフレームはアルミ製だが、各種スロットとハブのカバーはゴム製だ。標準サイズのXperia Z1と同じように防水に対応している。この機能はSonyのハイエンドXperiaシリーズモデルにおいて非常に重要で、このスマートフォンのセールスポイントの1つでもある。
標準サイズのモデルと比較して、コンパクトモデルは少し軽量化されている。厚さは8.5ミリから9.5ミリになった。しかし、洗練されて頑丈そうな見た目は健在だ。また、幅65ミリ、高さ127ミリというサイズは、片手で操作するのに最適だ。
スマートフォンの正面上部には、3色(RGB)に光る通知LED、近接センサー、光センサーおよび210万画素のフロントカメラがある。背面カバーはデバイスから取り外せないため、バッテリーは交換できない。外観の特徴はカメラ、LEDフラッシュおよびSony/Xperia/NFCのロゴだ。
左側面には電源ボタン、音量調節ボタン、カメラシャッター(カメラの電源ボタンも兼ねる)がある。右側面にはmicroUSBハブ、microSD/microSIMスロット、充電端子がある。また、デバイス上部には3.5ミリのヘッドフォンジャック、下部にはスピーカーがある。デバイスの右下隅にある小さな穴はXperia Z1 Compactを手や首から掛けるためのストラップ用だ。
ディスプレー
ディスプレーが小さくなると解像度が下がることは避けられないが、ピクセル密度が低いわけではない。Xperia Z1 Compactは4.3インチ、1280×720の「TRILUMINOS」スクリーンを搭載し、342ppiのピクセル密度を実現している。そのため、コンパクトモデルでも標準サイズのモデルと同等の画面描画が可能だ。鮮明さは平均以上で個々のピクセルを肉眼で見ることはできない。ピクセル密度の低い画面では視野角を変えながら斜線のアニメーションを見る鮮明度テストで「不合格」になることが多いが、Xperia Z1 Compactでは鮮明度テストを行っても個々のピクセルを見ることは不可能だ。
画面のコントラストレベルもXperia Z1同様に平均以上のレベルだ。だが、より深い黒の色調を表現している競合モデルもある。視野角は全体的にとてもすばらしい。Xperia Z1の視野角をはるかに上回り、「Xperia Z2」に近いパフォーマンスを実現している。Xperia Z1 Compactのバックライトは強力なので、太陽光の下でも快適に操作できる。
カメラ
背面カメラは、標準サイズのXperia Z1と同じ2070万画素のものを搭載している。写真やビデオクリップの品質を考えた場合、スマートフォン搭載カメラでは最高レベルの1つだといえるだろう。画像は鮮明で適切に露光される。色飽和も少ないため、スマートフォンとPCのどちらでもディスプレーには印象的で本物のような画像が表示される。カメラの機能についても同様だ。シャッタースピードはソフトウェアの処理速度と同様に速い。
鍵となるのは、SonyがXperia Z1 Compactに「Gレンズ」を搭載したことだ。Xperia Z1にも同じものが搭載されている。F/2.0を実現する1/2.3型センサーとレンズにより、太陽光の下でも被写体本来の姿を写真や動画に収めることができる。これはスマートフォンに組み込まれたオートフォーカス機能を搭載した「Cybershot」といえるだろう。一方、Xperia Z1で夜間に撮影した画像は、効果的にフラッシュを利用して近距離から被写体を撮影した場合に多少良く写る程度だ。ただし、露光時間を長く取ることによって、適正なコントラストを実現し、ノイズを減らすことができる点は、標準サイズとコンパクトモデルのどちらも変わらない。
Xperia Z1 Compactには「プレミアムおまかせオート」モードがある。このモードでは8Mピクセルの写真が撮影される。ソフトウェアを使用してダウンサンプルを行い、薄暗い場所で撮影した場合に発生するノイズなど、フル解像度で見たときに気になる問題が解消される。HDR画像にも対応しているがフル解像度ではない。
動画撮影については、搭載カメラで1080pの解像度と30fpsに対応している。ハイエンドなスマートフォンを使用した場合に匹敵する映像の撮影が可能だ。Snapdragon 800と優れたセンサーにより、60fpsまたは4Kの解像度(将来のファームウェア更新で対応か)も実現可能だが、未対応だからといってユーザーの評価が下がることはないだろう。
パフォーマンスとバッテリー寿命
QualcommのクアッドコアSnapdragon 800チップセットがこのコンパクトモデルのスマートフォンXperia Z1 Compactの原動力だ。処理速度は2.26GHzで、Adreno 330 GPUと2GバイトのRAMを搭載している。Android OS 4.3(Jelly Bean)のUIは少しだけ変更しており、このハードウェアで快適に動作する(韓国SamsungのTouchWiz UIや台湾HTCのSenseではUIが大幅に変更されている)。スクロールは不具合や反応の遅れもなくスムーズで、アプリの起動も速い。
「LG G2」「Nexus 5」または「Samsung GALAXY S5」などのAndroidスマートフォンのバッテリーがすぐになくなる主な原因はチップセットだが、Xperia Z1 Compactでは全く問題ない。Xperia Z1 Compactのバッテリーは2.300 mAhだ。これは同デバイスに搭載のディスプレーとチップセットを駆動するのに十分なだけでなく、普通の使い方であれば2日間持つだろう。
接続オプションには、LTE、Bluetooth 4.0、802.11ac Wi-FiおよびNFCがある。また、Miracastディスプレー、DLNAおよびMHLもサポートされている。それから、16Gバイトのフラッシュストレージでは容量が不十分な場合に利用できるmicroSDカードスロットもある(参考:iPhoneやiPad、Android端末の動画を大画面テレビで楽しむ方法10選)。
結論
最近、多くのメーカーでは、主力スマートフォンのコンパクトモデルがリリースされている。4.7/5/5.2インチディスプレーの代わりに、より利便性の高い4.3インチディスプレーを採用している。Xperia Z1 Compactは強力なハードウェアプラットフォームによって同じくらいの画面サイズの競合デバイスと一線を画している。小さなボディにSonyの主力モデルの強力な性能がそのまま搭載されているのだ。
Xperia Z1とXperia Z1 Compactのどちらにしようか迷っている場合、唯一の大きな違いはサイズだ。どちらのモデルにも標準で高性能なカメラと優れたチップセットが搭載されている。HTC、韓国LG、SamsungまたはSonyの主力モデルのコンパクトモデルのスマートフォンが購入候補となっている場合、名前に対する期待通りに最高のエクスペリエンスとパフォーマンスの両方を確実に手に入れられるのはXperia Z1 Compactだけだろう。
つまり、コンパクトモデルのAndroidスマートフォンを探している場合は、Xperia Z1 Compactこそ候補にふさわしい一品だ。
長所
- 洗練されたデザインと防水機能
- 高性能カメラ
- Snapdragon 800のパフォーマンス
- バッテリー寿命
短所
- 若干厚みがある
- 標準サイズのモデルと比べてフラッシュストレージの容量が少ない
- スマートフォンの背面に指紋が付きやすい
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