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ITインフラの新常識“Immutable Infrastructure”の先駆け、Azure クラウドサービス:Microsoft Azureスマート解説【第4回】
既に4年前からImmutable Infrastructureを実現している「Microsoft Azure クラウドサービス」。インフラに依存しない/させない設計をすることで、クラウドのメリットを十分に活用することができる。
これまでの連載
- 第1回:Windows Azureを企業利用するための基礎知識
- 第2回:IaaSとの違いは? Microsoft AzureのWebサイト実行基盤を解説
- 第3回:使い勝手はどんな感じ? 「Microsoft Azure 仮想マシン」を解説
連載インデックス:Microsoft Azureスマート解説
近年注目を集める“Immutable Infrastructure”
近年、“Immutable Infrastructure”と呼ばれる、新しいインフラの管理手法が注目を集めている。Immutable Infrastructureをテーマとしたイベント「Immutable Infrastructure Conference #1」には、定員150人に対して、400人の応募があった。
Immutable Infrastructureでは、名前の通り一度作成したインフラを不変なものとして扱う。すなわち、サーバの状態管理を行わず、アプリケーションをデプロイするたびに新しいインフラを構築する。そして、旧インフラについては、不要になり次第、破棄する。
従来のデプロイ方式では、既存のサーバへ上書きデプロイを行う。この場合、サーバの状態によってはデプロイに失敗してしまう。どんなにサーバの状態を管理していても、予期しない設定が原因で失敗することがある。そして失敗した場合、ロールバックは容易ではなく、ロールバック中はサービスが停止してしまう。また、本番環境と同じように開発環境を構築することが困難であり、両環境の差異がデプロイ失敗の原因になる場合がある。
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