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「誰の役にも立たないプライベートクラウド」はなぜ生まれるのか:ベンダーが仕掛けた“わな”か“自業自得”か
プライベートクラウドを早急に導入しようとした場合、解決される問題よりもさらに多くの問題が生じかねない。プライベートクラウドを設計する際に陥りがちなよくある3つの間違いについて述べる。
クラウドコンピューティングは仮想データセンターの次なる必然的進化といえるかもしれないが、プライベートクラウド型デザインを性急に導入すると、解決される問題よりもさらに多くの問題が発生することになりかねない。
残念ながら、多くの企業(少なくとも、CEOやCIOといった「C」の付くエグゼクティブ)は、ソフトウェアベンダーが仕掛けた“わな”にはまり、「今すぐにでもクラウドが必要であり、クラウドを構築するのは製品を選ぶのと同じくらい簡単だ」と信じ込んでしまうようだ。
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「大抵の企業の場合、いったんその方向に舵を切ってしまうと、『プライベートクラウドを構築するのは、ライセンスと管理ソフトウェアの費用を支払うだけではなく、非常に複雑なことだ』とすぐに気付く」――スロベニアに本社を置くNIL Data Communicationsで最高技術顧問を務めるアイバン・ペペルンジャック氏は「Interop」の分科会でこう語った。
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