Officeを使うならiPadよりもSurface?
PCを捨てて「Surface」を選択したユーザーの「Microsoft Office」本音レビュー
タブレット端末しか使わないことに決めた米Microsoftの「Surface」ユーザーが、「Microsoft Office」でデスクトップPCと遜色ない操作性を得られた事例を紹介する。
米Microsoftの「Microsoft Office」をタブレット端末で使うとき、快適な操作性を実現するために仮想デスクトップや仮想アプリケーションは必要ない。
最近、筆者はタブレット端末のみを使うようになった。その結果、意外な事実が判明した。これまでOfficeなどのデスクトップアプリをタブレットで使用した場合には、標準以下の操作性しか得られないと考えていた。だが、その機能とメリットに対する見方が変わった。
フリーランスのライター/編集者という職業柄、さまざまなOfficeアプリを使用している。「Microsoft Word」「Microsoft Excel」はもとより、「Microsoft PowerPoint」も欠かすことができない。ノートPCは使用しなくなったが、タブレット端末でもOfficeは必要なアプリである。使用しているタブレットは、米Appleの「iPad」(第4世代)とMicrosoftの「Surface 2」の2台だ。
理由は幾つかあるが、通常、仕事にはSurface 2を使用している。Surface 2にはキーボードとマウスを接続できる。また、iPadで「Office for iPad」を使用するためにはOffice 365のサブスクリプションを購入する必要がある。Office for iPadの操作性については、さまざまな騒動が起こっている。筆者はOffice for iPadを一度試してみたことがある。ライター/編集者という職業には、Microsoft製ソフトウェアをMicrosoft製ハードウェアで使用した方が簡単で操作性が良かった。
事実、Surface 2で使用するOfficeアプリの操作性は申し分ない。PCのデスクトップにかなうものはないと常々思っていた。だが、小さな画面でもPCのデスクトップとそん色ない操作性が実現されている。筆者所有のSurface 2では「Windows RT 8.1」と「Office 2013 RT」を実行している。そのため、通常のWindowsデスクトップPCで実行しているOfficeとほぼ同じ機能が利用できる(Surface RT搭載デバイスは、Windows RT 8.1にアップグレードしないとOfficeアプリがサポートされないことに留意されたい)。
タブレットで完全なデスクトップアプリを使用する
Surface 2では複数の方法でOfficeアプリにアクセスできる。その方法は「アプリの検索バーでOfficeを検索する」「タイルを直接クリック/タッチする」「デスクトップアプリのタスクバーから選択する」の3つだ。筆者の場合、Wordの初回起動時には、タイルをクリックすることが多い。だが、全てのOfficeアプリがデスクトップアプリから直接アクセスできるようになっているのは便利だろう。
スタート画面にはデスクトップアプリのタイルがある。そのため、デスクトップアプリには簡単にアクセスできる。Officeアプリを起動すれば、外観も操作性もデスクトップPCのOfficeと全く同じだ。背景を変更したり、フォントやタイルのサイズなどを変更できる。ドキュメントはタスクバーに最小化することも可能だ。例えば、同時に複数のWord文書を開いている場合は、タスクバーにあるWordのアイコンをポイントして、開いているタブから特定の文書を表示して選択することもできる。
Wordで行う基本操作は入力だ。毎日使用しているが、デスクトップPCと同じレベルの操作性に満足している。キーボードとUSBで接続されているマウスがあれば造作もないことだ(これはiPadにないSurface 2の優れた機能である)。
指とマウス:依然としてタッチ操作は不十分
タッチ操作でOfficeを使用するのは困難を極める。「マウスモード」から「タッチモード」に切り替えても状況は改善しない。「文字列の特定部分にカーソルを移動する」「文字列を強調表示する」「ドロップダウンリストからオプションを選択する」という基本的な操作でもイライラがつのる。特にPowerPointが厄介だ。画像やテキストボックスのリサイズにはマウスが欠かせず、あちこちクリックする必要がある。当然ながら、タッチモードを使用していないときは、デスクトップPCとそん色ない操作性が得られる。
タブレットを仕事で使用する上で重要なのは、ドキュメントを保存できることだ。多くのクラウドストレージベンダーは、企業向けにビジネス用の製品を提供している。利用者はストレージに保存したデータのセキュリティを確保しながら、どこからでも会社のドキュメントにアクセスすることが可能だ。筆者のSurface 2には、Microsoftの「OneDrive」(旧称、SkyDrive)のストレージが15Gバイト付いている。そのため、タブレットのデスクトップで作成したドキュメントはOneDriveに保存している。Microsoftアカウントにサインインして、タブレットにあるドキュメントをOneDriveと自動で同期することは可能だ。だが、全てのものをOneDriveにアップロードしたいと思わない。OneDriveに保存するドキュメントは選定している。
残念ながら、Microsoftはドキュメントの保存先として現状、他のクラウドストレージサービスを使用することを許可していない。例えば、筆者所有のSurface 2にはDropboxのアプリをインストールしている。時折、Dropboxにドキュメントを保存したいことがある。だが、デスクトップアプリで何かを保存しようとしても、Surface 2では保存先の選択肢にDropboxが表示されない。筆者にとって、これは小さな不満にすぎない。ただし、ビジネスにタブレットを使用することを検討している企業では、この点を考慮する必要があるだろう。
Surface 2に十分な容量が用意されていることには驚いた。デスクトップアプリはあっという間にドキュメントでいっぱいになり、容量はすぐ足りなくなるものだと思っていた。筆者所有のSurface 2にはPowerPointドキュメントなどサイズの大きなコンテンツを多数保存している。だが、現時点でディスクの空き容量は予想に反して50%以上もある。
「Office 2013」とOffice 2013 RTの違いは微々たるものだ。筆者が必要な作業に影響はしない。例えば、RT版ではマクロがサポートされていない。また、PowerPointでは一部のメディアの形式がサポートされておらず、OneDriveとローカルディスクにあるドキュメントの同期もサポートされていない。だが、多くの違いは、開発者や重い処理を伴うメディア/Flashを使用しているユーザーが必要なものだ。
OfficeはデスクトップPC用に開発されたアプリである。だが、タブレットで使用した場合の操作性は申し分ない。画面が小さいことと前かがみになるという問題を除けば、タブレットでのOfficeの操作性はデスクトップPCに引けを取らない(2つ目の問題はヨガで解消するつもりだ)。ただし、キーボードとマウスが接続されていることが条件となるだろう。
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