今後の更新は「小規模、頻繁に」
「Windows 10」へはいつ移行するのが正しいのか
企業がWindows 10を採用するパターンはWindows 7のときのようにはならない見通しだ。専門家はこれを歓迎している。
エンドユーザーコンピューティングに関する2014年の最大級の話題は、企業がようやく「Windows XP」から離れたことだった。ただし大多数は米Microsoftの最新OSである「Windows 8.1」に移行するのではなく、登場から既に5年以上たった「Windows 7」へと移行した。
企業によるWindows 10の採用では、Windows 7を採用したときの状況がそのまま繰り返されることはなさそうだ。それは良い傾向だ。Windows XPとWindows 7の間には大きな溝があった。Windows 7では多くのアプリケーションが使えなくなり、新しいユーザープロファイルモデルが登場し、セキュリティは完全に異なっていて、ほとんどのユーザーは32ビットから64ビットアーキテクチャに移行した。
Windows 10への移行は大変?
それと比べてWindows 7からWindows 10への切り替えははるかに負担が少ない。アプリは同じ。相互運用性も同じ。バックエンド管理も同じ。IT管理の観点から見ると、この2つの間にほとんど違いはない。
IT部門はWindows XPと7のときのようなサポートの悪夢に悩まされることなく、Windows 7とWindows 10を並行して運用できる。そのため、7から10に移行しなければならないというプレッシャーにはさらされないだろう。
私の予想では、Windows 10はまず新しいハードウェアに伴って、少しずつ企業に入り込む。これはWindows 8および8.1と同じだ(実際のところ、Windows 8/8.1デバイスはまずWindows 10に移行させる最善の候補かもしれない)。こうしたデバイスをITが即座に拒絶する必要はないし、大急ぎで一夜のうちに全員をWindows 10にアップグレードさせる必要もない。
Microsoftは、Windows 10のアップデートについて、規模は小さくなるが、頻度は増す、と説明している。これはアジャイルなアプリ開発とウォーターフォール型開発の違いになぞらえることができる。5年ごとのメジャーOSアップデートを待つのではなく、3カ月ごとに15回の小さな更新が行われ、それが積み重なって5年後には同じことになる。
Windows 10への移行は、Windows 10登場後に経験することになる「規模が小さく頻度が高い」変更の始まりであり、これはIT部門にとって朗報になるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
2
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
5
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
6
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
7
Claude利用8割のGMO、AI人材の評価軸が「トークン管理」に変わった
-
8
被害額は過去最高額 それでも「サイバー犯罪者が捕まらない」3つの理由
-
9
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
10
「IT運用・情報システム業務」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー