徹底レビュー:「Apple Watch」が狙うウェアラブルの“脱マニア化”、やるべきことは明白だ:単なるiPhoneのアクセサリではない
ウェアラブルデバイスの本命「Apple Watch」が登場した。洗練されたデザインと、他社製品にはない技術が光る。だが、具体的に使い道はあるのか。徹底検証する。
米Appleは、スマートウオッチを定義したいと考えている。タブレットやスマートフォンを定義したときのように、「Apple Watch」を見た消費者に、「ウェアラブルはこうでなければ」と思わせようとしている。
予想通りの展開だ。Appleはこの市場では後発組。米GoogleのスマートウオッチOS「Android Wear」は正式版が1年近く前にリリースされており、韓国Samsung Electronicsや米Pebble Techなど数社がそれ以前からスマートウオッチを提供している。だが、2007年時点でカナダのBlackBerryがスマートフォンについてそう考えていたように、Googleは、自らがスマートウオッチの概念をほぼ確立したと考えている。
われわれはAndroid Wearのレビュー記事で、次のように述べた。「GoogleはAndroid Wearについて明確なビジョンを持っている。そのビジョンとは、ユーザーが必要なときに簡明で役立つ情報をひと目で把握できる状態で提供するというものだ。
Android Wearがあれば、ユーザーは時間を節約し、スマートフォンを操作しないで、現実世界と向き合えるようになるとGoogleは考えている。また、つながりを維持しながら、スマートフォンに気を取られることが少なくなるだろう」
だが、Googleにとっては残念なことに、Android Wearはまだそこまでの域に達していない。ユーザーインタフェース(UI)があまりに使いにくく、Google Nowの通知の信頼性があまりに低く、アプリが奇をてらい過ぎで、デバイス、とりわけバッテリーとディスプレーについては、妥協しなければならない点が多過ぎる。
Apple Watchにとっては大きなチャンスだ。Appleにしてみれば、やるべきことははっきりしている。以下の通りだ。
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