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ハイパーコンバージドの2大勢力「Nutanix」と「Evo:Rail」、違いを比較:Software-Definedへ向かうインフラの選択【後編】(2/2 ページ)
ハイパーコンバージド製品として注目される「Nutanix」と「Evo:Rail」。それぞれどのような特徴があるのか。
以下は、Nutanix(NX-1365-G4モデル)とEvo:Railのスペック比較表だ。
Nutanix(NX1365-G4) | EVO:RAIL | |
---|---|---|
ソフト開発元 | Nutanix | VMware |
概要 | WebスケールITのメリットを企業向けに提供する。Nutanixはソフトだけでなくアプライアンスも提供する | 中規模運用向けに提供する統合製品。VMwareのハード/ソフト仕様に準拠してOEMパートナーが提供する |
国内アプライアンスベンダー | Nutanix、デルなど | ネットワンシステムズ、EMCジャパン、日本HP、富士通、ネットアップなど |
ハイパーバイザー | Hyper-V、KVM、vSphere | vSphere |
分散ファイルシステム | NDFS | VSAN |
ストレージ機能 | 圧縮、重複排除、スナップショット、クローン、DR、Metro Cluster、暗号化など | マルチプロトコル対応、データ保護、DRなど |
管理ツール | Prism(※) | EVO:RAIL Deployment Configuration and Management(DCM)、vCenter Log Insight |
基本構成 | 2U/4ノード | 2U/4ノード |
最小構成 | 3ノード | 4ノード |
CPU(ノード) | Intel Xeon E5 2620v3(6コア)×2 | Intel Xeon E5 2620v2(6コア)×2 |
メモリ(ノード) | 64Bバイト | 192Gバイト |
ストレージ容量(ノード) | SSD:480Gバイト、HDD:2Tバイト | SSD:400Gバイト、HDD:1.2Tバイト |
ネットワーク接続(ノード) | 10Gbps×2、1Gbps×2 | 10Gbps×2 |
※1 仮想環境の管理、仮想マシンの作成などは、ハイパーバイザーの管理ツールにアクセスする必要がある
編注:Nutanixは製品ラインアップが多岐にわたるため、上記スペックは一例にすぎない。参考情報は「最新Nutanixモデルお買い得情報のご案内」。Evo:Railのスペックは「VMware EVO: RAILの概要」を参考にした。
「ハイパーコンバージドインフラへの期待は大きいが、現状ではVDIやメールサーバなど用途を限定した利用形態がほとんど。だが、たとえ現状がそうであっても新しいインフラは“まずは使ってみる”ことが大切」と福冨氏は強調する。
徐々に実績が蓄積されていくことでベンダー側も検証センターを用意したり、ベストプラクティスの公開が進むようになるという。過渡期のインフラとして終わるのか、それとも企業ITにドラスティックな変化をもたらす存在となるのか。ハイパーコンバージドインフラが次のステージに進むにはユーザーとベンダーがともに試行錯誤していく期間がもう少し必要なようだ。
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