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「VRヘッドセット」を着けて仕事? 注目技術のビジネス活用を考えたIKEAはARアプリを提供(2/2 ページ)

拡張現実(AR)と仮想現実(VR)は消費者市場から企業市場に進出しようとしている。実際に導入する際、最高情報責任者(CIO)は何に気を付けるべきなのかを紹介する。

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最高情報責任者(CIO)の役割

 IT部門がARテクノロジーとVRテクノロジーを管理することはないかもしれない。だが、CIOと上級IT責任者は、これらのテクノロジーをサポートしなければならなくなるだろう。Deloitte Digitalの専門家は、検討すべき領域として次の3つを強調している。

コンテンツの作成、管理、保存

 「私たちは静的な画像やコンテンツという枠を超え、没入型の動的な体験へと移行している。つまり、大量のコンテンツを作成して管理する必要がある」とソーキティッグ氏は話す。同氏の経験によれば、企業は物理的な環境の上により多くの静的なコンテンツを重ねるところから始めている。こうした体験が洗練されるにつれて、コンテンツやデータの管理に対する要件が増えることを理解しての行動だ。

帯域幅

 ソーキティッグ氏によれば、ARとVRの体験は動画よりも必要な帯域幅が多くなる。単純な動画のストリーミングに比べて、ずっと動的で没入感の高い体験だからだ。ARまたはVRのプロジェクトを展開する前に帯域幅の需要増大に備えなければならない。このテクノロジーを遠隔地で利用できるようにする場合は特に準備が必要だと、同氏はCIOに対してアドバイスしている。

レガシーシステムとの統合

 ARとVRの体験はリアルタイムの処理が欠かせない。つまり、システムは手の動きやジェスチャーに遅れずに付いていく必要がある。それができなければ、CIOは、ぎこちなく快適とは言いにくい体験をエンドユーザーに提供する恐れがあるとソーキティッグ氏は警告する。

 「ARとVRは、あらゆる種類の体験型インタフェースをレガシーシステムに導入する際に直面してきた課題と大きくは変わらないと考えている。1つアドバイスを送るなら、正真正銘のリアルタイムの反応への期待が前提条件としてあるため、必要な帯域幅と処理が多くなるということだ」とソーキティッグ氏はいう。

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