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勇猛果敢な米海兵隊でさえ悲鳴を上げる──Windows 10 vs.“古参”PC彼らは戦場でなくても一番乗り

軍隊向けITデバイスでは、導入計画から予算確保、調達、そして、部隊配置まで長い時間を要する。そのため、最新技術の導入では常にタイムラグの問題で悩むことになる。Windows 10もその例外ではない。

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クライアントPCではないが最新兵器もITデバイスの塊だ。だが、兵器生産とIT技術の進化でスピードが違い過ぎるため、最新鋭イージス艦といえど、PC的スペックで最新モデルと比較すると大変なことになる。これは海上自衛隊のイージス艦でも同様だ

 米国防総省で最高情報責任者(CIO)を務めるテリー・ハルボーセン氏は、2015年第4四半期に「米軍の全部門は2017年第1四半期までに『Windows 10』に移行せよ」と指示した。この指示を受けて米海兵隊は、米5軍の中で一番乗りでこの取り組みを開始すると宣言した。

 国防総省でアップグレードの対象となるクライアントデスクトップPCは、全部で約300万台(ただし物理マシンと仮想マシンを併せた数)に上るため、米軍の実戦4軍(陸軍、海軍、空軍、海兵隊)で最も規模の小さい組織が、試験的に先陣を切るのは理にかなった判断だった。

 ところが、海兵隊はWindows 10へのアップグレードの過程で思いがけない伏兵に遭遇した。アップグレード対象のハードウェアプラットフォームが最新の技術に対応していなかったため、リモートの自動アップグレードが当初予想していたよりも困難でなことが分かったからだ。

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