4Kディスプレイ非搭載は「正しい判断」
ソニーの新スマホ「Xperia XZ」は質感、カメラ、バッテリーが“飛躍的に向上”
ソニーが発表した次のスマートフォンの主力モデル「Xperia XZ」とそのコンパクト版「Xperia X Compact」の実機ハンズオンレポートを紹介する。
ソニーは2016年2月(日本では2016年6月)に最新の主力モデル「Xperia X」をリリースしたばかりだが、2016年9月上旬にベルリンで開催された「IFA 2016」(国際コンシューマーエレクトロニクス展)で、同社は次の主力モデルとなる「Xperia XZ」を発表した。また、同主力モデルの機能を搭載したコンパクト版スマートフォン「Xperia X Compact」も公開されている。
両機種のモダンで魅力的なデザインは、最大のセールスポイントになるだろう。だが、ソニー製品のデザインが魅力的なのは当然のこととして受け取られている。重要なのは、以前の機種と比較して、カメラの質、バッテリー、性能が、飛躍的に向上している点であろう。
Xperia XZは、5.2型のフルHDディスプレイを搭載している。2015年のIFAでは4K搭載のXperiaという強烈な印象を残したソニーだが、Xperia XZではディスプレイに関して大幅にスペックを下げている。
ただし、これは正しい判断だった。実際に手にとってみても、画像の鮮明さ、色の識別、コントラストの安定性において欠陥を見つけるのは不可能だからだ。唯一の難点は、ディスプレイベゼルが若干厚い点である。だが、Xperia XZが非常に洗練されていて手になじむことを考えれば、べゼルに若干厚みがあることは問題にならないだろう。
興味深いことに、ソニーはXperia XZ用に新たに神戸製鋼の「アルカレイド」というアルミ合金製のボディーを発表している。この素材は触り心地が良く、輝度も高い。さらに指紋や汚れが付きにくいという特徴を持っている。Xperia XZには専用のカメラキーが物理ボタンで用意されている。Xperia Xとは違い、防水仕様になっている。また、USB Type-Cを搭載している。
それから、Qualcommの「Snapdragon 820」が搭載されている。RAMはたったの3Gバイトで、主力モデルに期待される容量より4分の1ほど少ない。だが、このハードウェアとディスプレイの品質、非常に純粋なGoogleの「Android」がOSとして搭載されていることを考慮すると、この点も気にならないだろう。
メインカメラの有効画素数は2300万画素でf/2.0となっている。ソニーはXperia XZおよびXperia X Compact用に新しいセンサー「IMX300」を開発している。同社によると、このセンサーはさらに効率の高い自動フォーカスシステムを備え、色の識別、位相識別、レーザー補助を使用してピントを調節しているという。また、被写体の動きを追うインテリジェントな機能も搭載されている。同社は、これらの技術を「トリプルイメージセンシング技術」と名付け、自動フォーカスが高速であることを強調している。光学式手振れ補正機能はないが、5軸により画像を安定させるジャイロ機能がある。また、フロントカメラの有効画素数も1300万画素と申し分ない。
Xperia XZのバッテリー容量は2900mAhで、Xperia Xよりやや多いくらいだ。しかし、Qualcommの「Quick Charge 3.0」に基づいた急速充電に対応している。また、バッテリー充電の速度を変える機能が用意されている。これは、主に夜間に長時間充電する際に使用されるだろう。ソニーによると、この機能によって全体的なバッテリー寿命を延ばすことが可能だという。バッテリー容量の90%までは高速に充電を行い、残りの10%は朝方までかけてゆっくり充電を行う。こうすることで、バッテリーの寿命を2倍に延ばすことができるという触れ込みだ。なお、最新モデルは2016年10月から提供される。
コンパクト版Xperia X Compactの仕様
コンパクト版のXperia X Compactは、ディスプレイが4.6インチで、解像度は720pだ。6つのコアを搭載したQualcommの「Snapdragon 650」を装備し、Xperia XZと同様に3GバイトのRAMを備えている。メインカメラの有効画素数はXperia XZと同じ2300万画素だが、フロントカメラは500万画素となっている。Xperia X Compactのバッテリーの容量は2700mAhで、Quick Charge 3.0をサポートしている。また、USB Type-CもXperia XZと同様にサポートしている。
残念ながら、前機種に当たるXperia Z5 Compactと違って、Xperia X Compactには防水機能が搭載されていない。それでも、主力モデルのスペックに近い小型のスマートフォンというだけで、Xperia X Compactは特別な存在感を放っている。
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