使いたくなるビデオ会議のキモはクラウド、安全でシンプルな解決策:さらば「使えない、使われない」システム
ビデオ会議システムは、端末の価格や画質、ブランドだけで選ぶと意外な落とし穴がある。ユーザーの要望に応えるために追加のインフラが必要になり、操作も複雑になっていく。“使える”システム選びのコツは。
ビデオ会議システムに対する関心が、多くの企業で盛り上がっている。コミュニケーション効率の向上が、企業が抱える課題解決に向けてさまざまなよい効果を見込めることが理由の1つだろう。
ビジネスの競争が激化する中、迅速な意思決定が強く求められている。移動コスト削減も長年の懸案だ。さらに労働者人口の減少が急速に進む日本では、人材確保も重要な経営課題になっている。これらの打開策としてビデオ会議システム活用に乗り出すケースが相次いでいる。
各社が提供するビデオ会議システムは、ラインアップも価格帯も、部屋の規模や通話品質などに応じてさまざまだ。低価格なシステムは、他社システムとの連係が困難だったり運用管理が煩雑だったりと、機能に制限がある場合が少なくない。一方で、大企業向けの高価なシステムは、画像や音声の品質に優れた製品が多いが、専任のエンジニアでないとアプライアンスの設定が困難な製品も少なからずある。安心してビデオ会議を進めるためのセキュリティ対策も求められる。近年では、不明な第三者がビデオ会議システムへの接続を試みる「スパムコール」の問題が浮上しているという。ビデオ会議システムはインストールすれば終わりではなく、導入後にも運用管理は欠かせないのだ。
インストールも運用管理も楽なビデオ会議システムの“必要条件”とは何だろうか。次のページで紹介する。
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