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医療現場にITが浸透しない理由――新しいシステムへの恐怖はなぜ生まれるのか?:0.5歩先の未来を作る医療IT(1/2 ページ)
医療現場でIT製品の導入を進めようとすると、スタッフから否定的な意見が上がることが少なくない。この「IT化への恐怖」の根源は何だろうか。
このコラムについて
医療機関のIT化は他の業界に比べて5〜10年は遅れているといわれます。また、医療現場でIT製品を導入する際、スタッフから不安の声が上がるなど、多かれ少なかれ障害が発生します。なぜ、医療現場にITが浸透しないのか。その理由を探るとともに、解決策を考えていきます。
医療現場でIT製品の導入を進めようとすると、スタッフから次のような否定的な意見が上がることがあります。
- 「電子カルテなどのシステムを使いこなせるかどうか心配」
- 「運用がうまくいくのだろうか」
- 「うちの病院の運用は特殊なので、システム化が難しいのではないか」
- 「システムを導入したら、診療が遅くなるのではないか」
- 「費用対効果が十分あるのか」
医療の現場では残念ながらIT化に対して、こうした恐怖に似た感情、心配を訴える声が上がることが少なくありません。ときにIT化を見送る結果につながることもある、この医療現場におけるIT化の恐怖の根源は何なのでしょうか。
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