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銀行間取引への適用で見えてきたブロックチェーンの真価アラブ首長国連邦とインドをつなぐブロックチェーン

UAEのEmirates NBD銀行とインドのICIC銀行がブロックチェーンを試験導入。国際送金と貿易金融取引を成功させた。ブロックチェーンを用いることで何が実現したのか?

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Computer Weekly

 アラブ首長国連邦(UAE)に本拠を置くEmirates NBD銀行グループは、インドを拠点とするICIC銀行とITサプライヤーのInfosysと協同で、UAEとインドの間の取引にブロックチェーンを試験的に利用している。

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 両銀行はInfosysの銀行向けコアプラットフォーム「Finacle」を採用していることから、2国間の国際送金と貿易金融取引の金融サービスに、同社のブロックチェーンフレームワーク「EdgeVerve」を試験導入することになった。

 国際送金とは、海外で働く労働者が母国に送金する際に利用する取引を指し、貿易金融取引は大規模かつ頻繁に実施される国際送金を指す。貿易金融取引では、昔から多数の関係者、書類、輸送業者が必要になる。

 両銀行は、EdgeVerveブロックチェーンネットワークを利用することで銀行間のプロセスを自動化し、安全にデジタル文書を交換して透明性のある安全な方法で請求書や発注書を送信できる。また、ダッシュボードベースの監視も可能になる。

 試験運用中、送金と金融取引のプロセスがブロックチェーンネットワークで実行され、請求書や発注書はほぼリアルタイムに送信された。

 Emirates NBDの会長シェイク・アハメド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム氏によると、今回の試験的導入はUAE金融界初めての試みだという。「この試験運用でブロックチェーンの計り知れない可能性が実証されれば、企業や政府がビジネスを行う方法が変わる。公共機関やUAEの民間企業との協力が進み、このテクノロジーの採用がUAE内で広がることを期待している」と同氏は話す。

 今、世界中の銀行がさまざまなプロセスにブロックチェーンを試している。例えばBarclaysは最近、英国の新興銀行Waveと協力してブロックチェーンを試験的に採用し、大規模な貿易金融取引を完了した。

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