検出を困難にする工夫も
Skype会話もWebカメラ映像も盗聴可能? 極悪キーロガー「iSpy」の怖さ
現在の商用キーロガーでできることはキーストロークの記録だけではない。キーロガー「iSpy」の最新版では、「Skype」のチャット内容やWebカメラの監視など多彩な機能を備える。
キーロガー「iSpy」の新バージョンは、Webブラウザに保存したパスワードやソフトウェアのライセンスキーを盗んだり、コミュニケーションツール「Skype」のチャット内容を記録したりできる。このキーロガーを使った攻撃手口と、その防御策について解説する。
悪質な商用キーロガーであるiSpyは、キーストロークの記録やスクリーンショットの取得、Webカメラ/クリップボードの監視など、スパイ活動を支援するさまざまな機能を備える。
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検出を逃れるiSpy
クラウドセキュリティベンダーのZscalerによると、エンドユーザーがスパムメールやフィッシングメールの悪質な添付ファイルを開いたときに、iSpyを利用したマルウェアが端末に進入する可能性があるという。こうしたマルウェアは、検出を困難にするためにさまざまな工夫を凝らしている。具体的には、
- 排他的論理和(XOR)を利用した暗号アルゴリズム「XOR暗号」でファイルを暗号化
- デバッガやサンドボックスの有無を確認
- マルウェア対策ソフトウェアを無効化
などだ。
iSpyを利用したマルウェアは、Windowsレジストリに新たなキーを追加することによって、エンドユーザーがログインしたときにマルウェアを起動する手法を採る。iSpyは、取得したデータをHTTPやSMTP、FTPで送信する機能を備える。感染した端末を管理するためのWebパネルも装備する。ソフトウェアの脆弱(ぜいじゃく)性を利用するのかどうかは報告されていない。
マルウェア対策ツールを導入する、管理者権限でシステムを実行しないといった対策で、iSpyを利用したマルウェアの感染や実害を防止できる可能性がある。企業のセキュリティチームはWindowsのレジストリキーを調べ、不審な変更や追加がないかどうかをチェックする必要がある。
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