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脱SAS&SATAへ、フラッシュ業界期待の通信規格「NVMe」の魅力と普及の壁:製品選定前に読んでおきたい基礎技術 NVMe編(2/2 ページ)
「NVMe」はPCIeを利用した新しい通信規格だ。NANDフラッシュメモリなど並列処理が得意なデバイスを利用する場合は、サーバ/NANDフラッシュメモリ間をNVMeで通信することで、フラッシュデバイスの応答速度を最大限に引き出す。
3.ストレージのこれから
今後NVMeの採用が進むことが見込まれるが、ストレージ側の対応は各ベンダーで進められているものの、HBAの方はなかなかめどが立たない。そんな中、筆者が注目しているもう1つのテクノロジーがある。
サーバ/ストレージ間の通信をNVMeで実現するためには、HBAの開発が必須であるが、それと合わせてNVMeでデータをやりとりするためのネットワークが必要になる。サーバ内蔵ドライブのように、サーバ/ストレージ間を1対1で接続するのであればよいが、現在のSANやNASのように複数台のサーバからストレージへの接続が必要な場合、そのネットワークを確立する必要がある。仮にこのようなネットワークが確立できたとしても、新しいストレージ用ネットワークを再構築する必要があり、採用の抑止力になってしまう可能性が残る。
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