「iOS 11」でApple Pay以外にもNFCを開放
iPhoneが待望のNFC対応、IoTの世界を一変させる理由
「iOS 11」以降はNFCタグの読み取りが可能になる。スマートフォンを持つユーザーの大多数がNFCタグを読み取れるようになることで、IoTの世界はどう進化するだろうか。
Appleの「iOS 11」が2017年9月に公開され、AndroidとiOSのアプリ開発者にとって、NFC(近距離無線通信)タグを読み取れるアプリの開発とイノベーションのチャンスがもたらされた。モノのインターネット(IoT)のデバイスが激増する可能性(2020年までに360億ものIoTデバイスが使用されると予測するアナリストもいる)と相まって、近いうちにIoTとNFCアプリの本格的な普及が起きるかもしれない。
革新のチャンス
IoT革命に後押しされ、NFCはWi-FiやBluetoothと並ぶ水平型技術として採用が進んでいる。今回、AppleのiOSがNFCタグをサポートしたことにより、「iPhone 7」とそれ以降のiPhoneで、Android端末と同じようにNFCタグの読み取りが可能になる。
つまり、スマートフォンを持つユーザーの大多数(世界の人口のほぼ3分の1に当たる20億人以上)がNFCリーダーを持ち歩いて、いつでもどこにいてもNFCタグと相互通信したり、IoTデバイスの制御や操作ができるようになったりする。
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「iOS 11」新機能
1.北米におけるIoT、NFCタグの普及
かつて開発者にとって、NFCやIoTを使う上での障壁の1つが、iPhoneでタグを読み取れないことだった。北米のスマートフォン市場に占めるAppleのシェアは約50%。Androidが多数を占める欧州やアジアの市場ではNFCタグは普及していたが、北米はNFCタグの普及で後れを取っていた。開発者がiPhoneとIoTとNFCを活用し始める中で、既にオンラインの革新が進み、アプリケーションも増えている。北米ではNFCタグの急速な普及が予想される。Vandagrafの2015年の報告書「ブランド保護ソリューションの国際市場」によると、世界では2021年までに1兆2000億ものコネクテッドパッケージ(注1)やラベルが使われるようになる見通しだ。
注1:包装紙やパッケージに、肉眼では見えない電子透かしを印刷し、それをトリガーに製品を追跡する技術
2.NFC:IoT対応
NFCは最もIoTに対応しやすい技術だという見方もある。
NFC技術は消費者や企業にとってシンプルで簡単な接続方法を実現する。製品にNFCを組み込むことで、消費者との対話や交流の道が開ける。これは手軽で、簡単だ。そして最も重要なのが、役に立つということだ。IoT対応のためのNFCという考え方には、スマートフォンを使った買い物だけにとどまらず、公共交通機関や自動車、医療機器、産業用アプリケーションに使われる全てのIoTおよびNFC対応デバイスが含まれる。
3.水平型技術としてのNFC
Appleの発表は、NFCが水平型技術であることを裏付けている。イノベーションと市場成長の鍵を握るのは、あらゆるIoTおよびNFC対応製品とサービスを横断する価値や利便性を消費者に届けることだ。この目標達成を支援するため、NFC Forumは2017年秋、包括的なNFC認定プログラムを発表する。メーカーは初めて、NFCエコシステムの全主要コンポーネント、すなわちハンドセットとNFCタグと読み取り装置の性能をテストして検証できる。この認定によって、NFC対応製品の相互運用性が保証される。
AppleのiOS 11公開に合わせて、NFC技術を使った新しいアプリケーションや製品、ビジネスをどう展開するか、考えるきっかけにしてほしい。
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