Samsung「Galaxy Note8」徹底解説、あらゆる性能があの名機をしのぐ:最高峰を求めるパワーユーザーも満足(1/3 ページ)
最高レベルのスペック、「Infinity Display」を採用した秀逸なデザイン、便利な機能を豊富にそろえたSamsungの「Galaxy Note8」は、パワーユーザー必携のスマートフォンだ。その性能を徹底的に解説する。
Samsung Electronics(以下、Samsung)の「Galaxy Note8」は、Samsung製品の中でも最高級のスマートフォンだ。確実に目を引く6.3型の「Infinity Display」など、文字通りの意味でも最高級だが、比喩的な意味でもそういえる。Galaxy Note8は、「Galaxy Note7」のリコール騒動後にリリースした製品だ。Galaxy Note7はリリース直後から世界的注目を集めたが、内蔵バッテリーが発火する危険性があるという設計上の不備が見つかったため、同社はこのモデルをリコールすることを余儀なくされた。
Galaxy Note8はシリーズ最後の製品になるかもしれないと目されていたが、その予想を見事に覆して見せた。この超高性能ファブレットは、Samsungの「Galaxy S8」で評判となった全ての機能を踏襲しただけでなく、充実したスペック、背面サブカメラ、Samsungおなじみのスタイラスペンである「Sペン」など前機種を上回る多彩な機能を盛り込んでいる。最高レベルのパフォーマンスを備え、多くの優れた機能を搭載したこのスマートフォンは、現在市場に出回る中でも最高の1台といえる。ただし、希望価格は930ドルと非常に高額の設定になっている。
※本稿は、2017年11月3日に日本国内の情報などを追加した増補版「Samsung『Galaxy Note8』徹底解説、スタイラスペンや音声支援に漂う王者の風格」を公開しました。
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構造とデザイン
Galaxy Note8は、Galaxy S8と同じスタイリッシュなInfinity Displayエッジスクリーンを組み込んでいる。ディスプレイの上下領域は紙のように薄いベゼルを実現するため物理ホームボタンが取り除かれ、左右は本体の縁を包み込むような形状になっている。そのため、かなり大型に見える6.3型長方形画面だが、流線型でスタイリッシュな外観に仕上がっている。
非常に印象的なのは、大画面を157.48×73.66×7.62ミリ(幅×奥行き×高さ)という小さなフレームに落とし込んでいる点だ。大画面のスマートフォンは扱いづらいと感じることが多いが、Galaxy Note8は長方形のスリムなデザインのおかげで、手になじみ快適にフィットする。実際は、Samsungの「Galaxy S8 Plus」よりも大型のディスプレイであるにもかかわらず、持ちやすさや使いやすさは同機種を上回る。この薄型のデザインにより、ポケットにもしっかりと収まる。
ボタンレイアウトはGalaxy S8を踏襲している。右側面には電源ボタン、左側面に音量ボタンとSamsungの「Bixby」ホームボタンが配置されている。どのボタンも十分なストロークがあり、押した感じがしっかりとしている。デバイス上部には拡張メモリとSIMカードのスロット、下部には3.5ミリヘッドフォンジャック、電源コネクタ、リアスピーカー、Sペン収納スロットがある。スタイラスの着脱は快適で、使いたいときに即座に取り出せる。デバイス背面にはデュアルカメラと指紋スキャナーがある。
必要に迫られたことは分かるが、指紋スキャナーの位置には不満が残る。スキャナーがデュアルカメラのすぐ近くにあるため、指紋をスキャンしようとすると、指が思わずレンズに触れて汚してしまうことがよく起きる。
だが、それも比較的小さな不満点だ。非常に大型の画面と快適でスリムなデザインを考えれば、ほとんど気にならない。
ディスプレイとオーディオ
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