文字通りの「最高級」スマホ
Samsung「Galaxy Note8」徹底解説、スタイラスペンや音声支援に漂う王者の風格(1/3 ページ)
Samsungの「Galaxy Note8」は、最高峰を求めるパワーユーザーも満足するスマートフォンだ。ずばぬけたスペック、美しいディスプレイ、組み込みのスタイラスなど、数々の便利な機能を徹底的に解説する。
Samsung Electronics(以下、Samsung)の「Galaxy Note8」は、Samsung製品の中でも最高級のスマートフォンだ。確実に目を引く6.3型の「Infinity Display」など、文字通りの意味でも最高級だが、比喩的な意味でもそういえる。Galaxy Note8は、「Galaxy Note7」のリコール騒動後にリリースした製品だ。Galaxy Note7はリリース直後から世界的注目を集めたが、内蔵バッテリーが発火する危険性があるという設計上の不備が見つかったため、同社はこのモデルをリコールすることを余儀なくされた。
Galaxy Note8はシリーズ最後の製品になるかもしれないと目されていたが、その予想を見事に覆して見せた。この超高性能ファブレットは、Samsungの「Galaxy S8」で評判となった全ての機能を踏襲しただけでなく、充実したスペック、背面サブカメラ、Samsungおなじみのスタイラスペンである「Sペン」など前機種を上回る多彩な機能を盛り込んでいる。最高レベルのパフォーマンスを備え、多くの優れた機能を搭載したこのスマートフォンは、現在市場に出回る中でも最高の1台といえる。ただし、希望価格は930ドル(注1)と非常に高額の設定になっている。
※注1:日本での価格は12万円弱(auオンラインショップでの販売価格は11万8800円、ドコモオンラインショップでの販売価格は12万6360円。いずれも税込)。
※本稿は、2017年9月30日公開記事「Samsung『Galaxy Note8』徹底解説、あらゆる性能があの名機をしのぐ」に対して日本国内の情報などを追加した増補版です。
構造とデザイン
Galaxy Note8は、Galaxy S8と同じスタイリッシュな「Infinity Display」エッジスクリーンを組み込んでいる。ディスプレイの上下領域は紙のように薄いベゼルを実現するため物理ホームボタンが取り除かれ、左右は本体の縁を包み込むような形状になっている。そのため、かなり大型に見える6.3型長方形画面だが、流線型でスタイリッシュな外観に仕上がっている。
非常に印象的なのは、大画面を163×75×8.6ミリ(幅×奥行き×高さ)という小さなフレームに落とし込んでいる点だ。大画面のスマートフォンは扱いづらいと感じることが多いが、Galaxy Note8は長方形のスリムなデザインのおかげで、手になじみ快適にフィットする。実際は、Samsungの「Galaxy S8 Plus」よりも大型のディスプレイであるにもかかわらず、持ちやすさや使いやすさは同機を上回る。この薄型のデザインにより、ポケットにもしっかりと収まる。
ボタンレイアウトはGalaxy S8を踏襲している。右側面には電源ボタン、左側面には音量ボタンとSamsungの「Bixby」ホームボタンが配置されている。どのボタンも十分なストロークがあり、押し応えがしっかりとしている。デバイス上部には拡張メモリとSIMカードのスロット、下部には3.5ミリヘッドフォンジャック、電源コネクター、リアスピーカー、Sペン収納スロットがある。スタイラスの着脱は快適で、いつでもすぐに取り出せる。デバイス背面にはデュアルカメラと指紋スキャナーがある。
必要に迫られたことは分かるが、指紋スキャナーの位置を変えなかったことには不満が残る。スキャナーがデュアルカメラのすぐ隣にあるため、指紋をスキャンしようとして思わずレンズを汚してしまうことになる。
だが、それも比較的小さな不満だ。非常に大型の画面と快適でスリムなデザインを考えれば、ほとんど気にならない。
ディスプレイとオーディオ
Galaxy S8と同様、Galaxy Note8のディスプレイはまさに最高クラスの品質を誇る。Super AMOLED 3K(2960×1440)解像度のディスプレイはこれ以上ない美しさを誇り、18:5.9のアスペクト比も当然健在だ。とはいえ、これはGalaxy S8の踏襲にすぎない。だが、Samsungは期待に応える努力も重ねており、Webページを閲覧し、文書を読んでみれば、縦長のアスペクト比にも大幅な改善が加えられていることがはっきり感じられる。もちろん、同社はここでも気を使っており、全画面表示中にいつでも標準の16:9のアスペクト比に瞬時に切り替える便利なトリミングオプションを用意している。
ディスプレイは、画素密度521ppiの非常に鮮明な画像を誇っている。細部に及ぶ色彩の精密さも非の打ち所がない。テストではドイツのノイシュヴァンシュタイン城の写真を表示したが、青空と、いてつく城壁を覆う雪の透き通るような白色がしっかりと表現され、感動を覚えた。
恐らく、他を最も圧倒しているのは画面の明るさだろう。約1200nitという明度により、直射日光を当ててもグレアが少なく、表示される文字も見やすい。パネルはハイダイナミックレンジ(HDR)互換になっている。テストでは、Galaxy S8と同様、購入直後にすぐに分かる特徴よりも、将来性を見据えてHDRをより重点的に調査した。それでも、HDR互換は優れた機能であり、Galaxy Note8は依然オンラインでメディアを視聴するのに最適なツールになっている。Samsungはディスプレイをほとんど変えていないが、それは手を加える必要がないためだ。Galaxy Note8は、市場で他に類を見ない最高のディスプレイを備えている。
Galaxy Note8は大型にもかかわらず、下部にスピーカーを1つしか配置していない。あまりしっかりとしたオーディオではないが、少人数に向けて音を出す程度のことは可能だ。音質は驚くほど良く、音源の音質をほぼそのままに、高音と中音の両方をしっかりと捉えている。テストでは、Duo Sonidosが演奏する名曲「Histoire du Tango - Nightclub 1960」を流してみたが、バイオリンとギターの協奏を、大きなひずみもなく十分に楽しめた。
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