音声アシスタント「Bixby」の能力は未知数
徹底レビュー:「Galaxy S8」、“ほぼベゼルレス”な縦長ディスプレイのインパクト(1/3 ページ)
Samsung Electronicsの「Galaxy S8」は最高クラスのパフォーマンスを備えている。安価ではないが、金額に見合う価値のある製品であることは間違いないだろう。
スマートフォンメーカーは、ここ数年、困難な問題に直面している。それは、一般消費者からは大画面のスマートフォンが求められているが、大型のスマートフォンは好まれないという問題だ。Samsung Electronicsの「Galaxy S8」は、この問題に対する最も説得力のある製品になっている。Galaxy S8では、Infinity Displayのエッジスクリーンが目を引くほぼ全面ディスプレイのデザインが採用されている。大画面であるにもかかわらず、非常に薄い。曲線型のデザインにより、片手でも驚くほど簡単に操作でき、ポケットにも難なく収まる。だが、Galaxy S8は見栄えが良いだけではなく、Qualcommの「Qualcomm Snapdragon 835」チップセットを搭載したとてもパンチ力のある製品だ。
当然ながら、このような優れた特性を備えているため安価ではない。メーカー希望小売価格は750ドルと、現在市場に出回っている中では高価格帯のスマートフォンだ。ただし、支払った金額に見合う価値のある製品であることは間違いない。Galaxy S8は、現在販売されているスマートフォンの最高峰の1つだ。
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iPhone/iPadとGalaxy、徹底比較の歴史
構造とデザイン
前モデルの「Galaxy S7 Edge」が完璧に近い製品だったとしたら、少なくともデザインについては、Galaxy S8は大成功を収めるだろう。物理ホームボタンをなくして、ベゼルを数ミリまで狭め、18.5:9という画面比率により、Galaxy S8のディスプレイはまるで飛び出してきそうだ。前面の約83%を占めているディスプレイがGalaxy S8の目玉であるのは間違いないだろう。
このディスプレイにより、ユーザーの操作性が高まっているだけでなく、見た目にも美しい仕上がりになっている。曲線的なディスプレイは、アルミニウム製の黒いフレームと見事に調和し、光沢のある未来的な外観を実現している。Galaxy S8の寸法は148.9×68.1×8.00(高さ×幅×奥行き)ミリ、重量はたった155グラムと、非常にすらりとした縦長のデザインになっている。そのため、どんな形のポケットにも楽々収まり、片手でも快適に使うことができる。
この極上の外観にはトレードオフがある。それは、物理ホームボタンだ。多くの点において物理ホームボタンは、スマートフォン全体のよりどころとしての役割を果たしている。スマートフォンを見ないで操作するときには、デバイスの向きを把握するのに物理ホームボタンが役に立つ。実際、筆者がGalaxy S8を使い始めたときには、物理ホームボタンがないことでデバイスの方向を見失った。ただし、Galaxy S8を使うにつれて使い心地の悪さはあっという間に解消され、数日後には物理ホームボタンがなくても困らなくなった。ディスプレイの静電容量式のフィードバックにより、ディスプレイを見なくても、Galaxy S8を快適に操作するのに十分な方向感覚が得られるようになったからだ。
デジタルホームボタンでは少し物足りないと感じるのは、Galaxy S8のロックを解除するときだろう。アイドル状態のとき、デジタルボタンは電源が入っているときと同じ静電容量式のフィードバックを返さない。そのため、アイドル状態のときにデジタルボタンを探すのは、少し難しくなる。幸い、本体右側にある電源ボタンにもロックを解除する機能が備わっている。それから、本体の左側には、独立した音量ボタンと、「Bixby」(編注:音声アシスタント機能。詳細は後述)ホームボタンが配置されている。
どのボタンも押し心地がよく、クリックするとすぐにカチッという反応が返ってくる。実質的な不満は、音量ボタンの下にBixbyホームボタンが配置されていることだろう。使用中のアプリでボリュームを下げようとしたときに、誤ってBixbyホームボタンを押してしまい、別の画面が表示されることが往々にしてあるからだ。
ただし、デザインに関する最大の問題は、指紋センサーが本体背面のカメラの右隣に移動されていることだろう。前面のベゼルをなくしたことで、指紋センサーを別の場所に移動せざるを得なかったことは想像に難くない。だが、この配置は使いづらい。普通に持った状態では楽に使うことはできない。だが、さらに大きな問題は、カメラのレンズを間違って触って汚してしまうことにある。
Galaxy S8は、本体下側面にUSB Type C端子を搭載したSamsung初の主力製品だ。USB Type C端子の左側には、3.5ミリのヘッドフォンジャックが配置されている。Appleは「iPhone 7」で同社独自の端子を導入しているが、その流れに追随することなく、SamsungがGalaxy S8に複数の異なる端子を搭載したのは喜ばしいことである。
幾つかの不具合があるものの、Galaxy S8は見事な製品に仕上がっている。洗練され耐久性もあり、ほとんどの場面で使いやすさが考慮された設計になっている。筆者は、Galaxy S8を現在販売されているモバイルデバイスの中で最も見た目が良くて、使い心地の良い製品だと評価している。
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