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実用レベルに達したSUSEのライブパッチ機能、あるとないでは大違いの理由CW:ライブパッチがないとどうなる?

リブートすることなくLinuxカーネルにパッチを適用するライブパッチ機能が実用レベルに達したようだ。この機能は仮想化時代になり、ますます重要度が増している。

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Computer Weekly

 Linuxの普及を加速させるために必要なことが1つあるとすれば、それは(議論の余地はあるものの)企業環境における堅牢(けんろう)性の向上だろう。

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 実際のところ、Linuxが企業市場で成功を収めるために必要なものが1つあるとすると、Linuxが大好きだと公言するMicrosoftのような企業の存在だ。これについては既に確認されている。では、それ以外に何が期待できるだろう。

 ドイツのオープンソースソフトウェアハウスSUSEは、事業ポートフォリオを拡大する動きの動きの中で、企業の基幹業務のニーズを反映している。同社の目下の目標は、企業ユーザーに、いわゆる「ワークロードの予測可能性」を提供することだ。

 実際の製品でいうと、同社はライブパッチ製品「SUSE Linux Enterprise Live Patching for IBM Power Systems」を提供している。

ライブパッチとは

 ライブパッチ(ホットパッチと呼ばれることもある)を使うと、システムを再起動することなく、Linuxカーネルにパッチを適用することができる。パッチはLinuxカーネル上で稼働しているアプリケーションから独立しており、カーネルの更新中でもアプリケーションの実行を継続する。

 これは、ライブパッチのスイッチをオンにすれば実現するほど簡単なものだろうか。もちろんそうではない。

 Linuxでのライブパッチ適用の試みは数年前から行われてきた。そして現在、SUSEのライブパッチがIBM Power SystemsとSAP HANAの認定を受けているという事実は、現在のパッチ生成が企業レベルでも効果的に機能することをある程度証明したといえる。

 調査会社Forresterのリチャード・フィチェラ氏は次のように語る。「ライブパッチできるLinuxは、数年前に初期バージョンが登場した。Kspliceという企業が開発したバージョンが最も有名だ。この会社は数年前にOracleに買収された。本格的な変化が見られたのは、2016年に入ってすぐのころだった。SUSEがライブパッチ機能『kGraft』を実装したと発表した。この機能は以前から限定的に提供されていたが、あらゆる実働環境のワークロードに適用可能になった」

 こうした製品は、SUSEのソフトウェア定義インフラとアプリケーション展開製品の一部となっている。ライブパッチは顧客からの要求に応えたものだとSUSEは説明する。ダウンタイムを短縮し、サービスの可用性を高め、セキュリティやコンプライアンスを強化することで、ビジネス継続性の向上が容易になると同時に、コストも削減できるためだ。

適用の実例

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